イタリア料理に欠かせない『バジル』、スーパーでその都度購入するのも良いのですが、プランターで栽培すればいつでも使えて便利ですし、使う分だけ収穫すれば余らせて困ることもなくなるので、プランターでのバジルの育て方って簡単にできるのか気になりますよね。
バジルは苗から育てる人も多いと思いますが、種からの育て方や蒔く時期、育てるのに好ましい土などを調べました。
また、室内や水耕栽培、冬季栽培や害虫退策など、ほかの気になる点も合わせて調べました。
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バジルって買うと余ったり、タイミングが合わないとフレッシュ感もなくなるのよね。プランターで簡単に育てられるなら使いたいときに使えて便利よね。[/ふきだし]
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ジェノベーゼソースとかたくさん使いたいときは足りなかったりするし、プランターならたくさん必要な時も助かるわね。あとは害虫とか気になるんだけど、簡単に対策できるのかしら?[/ふきだし]
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バジルの栽培を始める前に基本情報をおさらい!
バジルはインドや熱帯アジア原産でシソ科の多年草のハーブですが、日本では寒さのため冬を越せないので一年草として扱われます。
日当たりが良く水はけの良い場所を好む植物です。
栽培を始める前に、種を蒔く時期や準備など、それぞれのポイントを確認しておこうと思います。
種を蒔く時期や収穫の時期は?
種を発芽させるには20度以上必要ですし、20度~30度くらいの気温でないと育ちません。
北海道や東北などの寒冷地では5月~6月ころ、関東以南の暖かい地方では4月~6月ころに種蒔きをすると良く、苗から植え付ける場合も同じ時期で大丈夫です。
栽培の暦 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
種蒔き(寒冷地) | ★ | ★ | |||||
種蒔き(温暖地) | ★ | ★ | ★ | ||||
開花 | ★ | ★ | ★ | ||||
挿し木 | ★ | ★ | ★ | ||||
収穫時期 | ★ | ★ | ★ | ★ |
プランターの選び方は?
バジルは結構大きくなるため、深さが25cmぐらいあったほうが良いので、大きめのプランターを用意することをおすすめします。
7号の丸い鉢なら中央に1株、65cm幅のプランターなら、20cmおきくらいに合計3株を目安に栽培すると良いようです。
あまり大きくしたくない場合は小さめでも良いのですが、根の成長が悪くなります。
種蒔きに適した土は?石も必要?
用意する土は野菜用の培養土やハーブ専用の培養土が良いですよ。
初心者でも簡単に扱うことができますし、大抵は肥料も含まれています。
プランターの底には軽石などの鉢底石を敷くと水はけの良い土入れができますので、必ず入れましょう。
肥料は必要?
用意した培養土に肥料が入っていると思いますので、種まきの際には必要ありません。
しかし、追肥は必要ですので、葉が10枚以上になるころから、1週間に1回水をあげるときに液体の有機肥料を与えます。
固形の化成肥料なら2週間に1回程度追肥しましょう。
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プランターでのバジルの育て方
バジルは種からとても簡単に育てることができますので、プランターでの育て方についてポイントをまとめました。
種蒔きから発芽までは?
バジルの種蒔きは、暖かい地域は4月ころ、寒い地域は5月ころから行います。
種は点蒔きがおすすめで、一か所につき5粒ほど蒔き、株間は20cmくらいにすると良いようですよ。
幅が65cmのプランターなら、端から12.5cmのところに1点目、そこから20cmのところに2点目、さらに20cmのところに3点目と蒔くと良いです。
面倒な方はパラパラと全体に蒔いても大丈夫ですよ。
バジルの種は重ねないように置き、土を薄く被せるようにします。
プランターは日当たりの良い場所に置き、たっぷりとお水をあげましょう。
その後も土が乾燥しないように毎日お水をあげていると、10日ほどで芽が出てきますよ。
お水のあげ方は?
バジルは乾燥に弱いため、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。
春と秋は1日1回、夏は水切れをおこさないように朝・夕の2回を目安に水をあげましょう。
また、葉の裏にも水をかけると害虫対策になります。
バジルは、じめじめとした状態も嫌うため水のあげ過ぎには注意しましょう。
間引きをしよう!
芽が出て、その後本葉が2〜3枚生えたら、1回目の間引きをします。
点蒔きの場合、各点に2本くらい残します。
パラパラと蒔いたときは、芽と芽が触れ合わないように、間隔をあけるつもりで間引きします。
この時摘んだ芽は根を切って洗い料理に使っても良いですよね。
その後、本葉が8~10枚になったら2回目の間引きをしましょう。
点蒔きの場合、各点元気なほうを1本残して摘みます。
パラパラと蒔いたときは、株同士の間隔が20cmほど空くように残して摘みましょう。
追肥をしよう!
追肥は、葉が10枚以上になるころから、1週間に1回水をあげるときに液体の有機肥料を与えると良いですよ。
発酵油かすなど固形の化成肥料なら2週間に1回くらい追肥すると良いでしょう。
収穫をしよう!
茎の高さが20~30cmくらいになればいよいよ収穫です。
上部のやわらかい葉から順に園芸用のハサミで摘み取ります。
たくさん使うときは、茎ごと摘み取っても良いですね。
茎と茎の間にある小さな芽は切らないように気をつけます。
夏は葉が日焼けするので、日差しの強い時間帯は日陰に移動しても良いかもしれません。
摘心って?挿し木もできるの?
バジルが20㎝くらいになったら、『摘心』という作業をすると、葉を増やすことができます。
摘心とは中心の茎の先端をハサミで切り取ることを言い、脇にある小さな芽にも多くの栄養がいくようになり、切り取った先端は枝分かれするので、葉が増えます。
収穫も兼ねて行うと手間が省けますね。
摘心した先端の芽は挿し木にすると良いですよ。
新鮮な水を入れたコップに1週間~10日ほどつけると根が出てきますので、それを別のプランターに植えつけましょう。
コップの水は毎日取り替えて、あまり日の当たらないところに置いておきます。
花穂は摘み取って!
バジルも成長してくると花穂と呼ばれる穂状の白い小さな花が咲きます。
しかし、花が咲いてしまうと種をつけるために栄養が使われてしまうため、葉が固くなり味も落ちますので、できればつぼみのうちに摘み取りましょう。
つぼみに気付かず花が咲いてしまっても、すぐ下の葉と一緒に摘み取ると良いですよ。
一緒に摘み取った葉は料理に使いましょう。
来年のために種を採りたいんだけどという方は、花が咲いてもそのまま残し、9月ころになったら種を採取して乾燥させて、茶封筒に入れて保管しておくと良いでしょう。
簡単な害虫対策は?
バジルをはじめ、ハーブは虫には好まれますので、害虫対策が必要です。
まずは、防虫ネットで覆うことをおすすめします。
完全とは言えませんが、大変効果があります。
また、コンパニオンプランツを植える方法もあります。
コンパニオンプランツは、近くに植えると、お互いの長所と短所を補って、良い影響を与え合う植物の組み合わせです。
バジルのコンパニオンプランツとしておすすめは、ミニトマトや春菊、トウガラシなどで、一緒に植えると虫よけになってくれます。
こちらはコンパニオンプランツと言って良いのかどうかわかりませんが、紫蘇のほうが虫に好まれるので、近くに紫蘇があるとそちらに虫が集中してバジルの被害が軽くすみます。
紫蘇は諦めることになりますが、気にならないのであれば利用しても良いかもしれませんね。
完全に虫の被害をなくすことは不可能ですので、こまめに葉の裏をチェックし、害虫を見つけたら捕殺するか、被害のあった茎や葉ごと摘み取ってしまうと良いです。
虫がついてしまった葉には、牛乳と水を1:1で薄めた液体を霧吹きで吹きかけて、乾燥してから水で洗い流すと効果があるといわれていますので、試してみるのも良いでしょう。
また、水やりの時に毎日葉の裏にも霧吹きで水をかけてあげると害虫予防になりますよ。
室内での栽培や水耕栽培、冬季栽培は簡単にできる?
バジルは日当たりや気温の高さなどの条件があるため、室内での栽培や冬季栽培にはあまりむいていませんが、必要なポイントを確認して、挑戦してみるのも良いですね。
室内での栽培の条件は?
室内での栽培は、以下のことに注意して行います。
- バジルは日当たりの良い場所に置きます。
- 室温は20~30度くらいを保ちます。
- 水やりのタイミングに注意します。
栽培の手順は上記の『プランターでのバジルの育て方』を参考にしてください。
室内で栽培する場合、場所をとるため小さめの鉢で育てる人も多いと思いますが、鉢が小さいと根の成長も悪くなるので、水やりには工夫が必要です。
まず、鉢やプランターを持ち上げてみて、乾いているときと水をあげた直後の重さを比較しておきます。
土の表面が乾いても、すぐに水やりをせずに、乾いたときの重さに近くなるのを待ってから水やりをします。
しかし、葉が少しくたっとして元気のないときは水が不足しているので、お水をあげましょう。
水耕栽培は簡単!
水耕栽培とは水と液体肥料だけで植物や野菜を育てる方法のことですが、虫が付きにくく、費用も安くすみ、見た目もきれいなため女性に人気があります。
水耕栽培はコップやペットボトルを使って簡単にできますよ。
- バジルは日当たりの良い場所に置きます。
- 室温は10度以上を保てると良いようです。
- 水は毎日取り替え、その都度液肥も入れます。
- 根は完全に水に浸かってしまわないようにします。
詳しい栽培方法は下記を参考にしてください♪
バジルの水耕栽培は種まきのあとは?ペットボトルを使えば水・肥料があればOK!根腐れ・虫の心配なく発芽収穫できスーパー要らず!
冬季栽培はできる?
日本では冬の時期は寒さのため枯れてしまい、越冬も難しいため、冬季の栽培にはむいていません。
温室があったり、常に20度~30度を保てるのであれば、挑戦してみても良いかもしれません。
条件が整うのであれば種まきをし直して育てるか、夏の終わりに4.5cmくらいを残して剪定し越冬させます。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]バジルもプランターで簡単に栽培できそうだし、今年はバジルを栽培していろいろなイタリア料理に挑戦してみようかな。[/ふきだし]
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180908-111334.png” from=”right”]これでバジルには困らないわね!害虫対策も簡単そうだし、水耕栽培も試してみたいわ![/ふきだし]
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