そもそも、バターとマーガリンの違いって何でしょうか。
パスタやオムライスなどのお料理に代用できるのか、カロリーや値段の違いも気になるところですね。
バターとマーガリンの違い、パスタやオムライスを作るときの代用はできるのか、カロリーと値段も比較してみました。
アンさん、バターとマーガリンって似てるけど、どんな違いがあるの?
色んな料理に代用できるみたいだけど、私の大好きなパスタやオムライスには代用できるのかな。
値段やカロリーに違いがあるかも気になるし、体に悪いって聞いたことあるから、そこも気になるんです。
キューちゃん、バターとマーガリンの違いは私も詳しくないから、バターとマーガリンの違いやパスタ・オムライスに代用できるかどうか、値段やカロリーの違い、体に悪いかどうかについて一緒に調べてみましょう。
バターとマーガリンの違いは?
簡単に言うと、バターとマーガリンの違いは「原料」です。
バターの原料は「牛乳」と「塩」で、それ以外のものは使われていません。
一方、マーガリンの原料は動物性・植物性の油脂で、主に使われているのは「コーン油」、「大豆油」、「パーム油」、「ごま油」や「菜種油」などです。
そこに乳や乳製品、食塩やビタミンA、乳化剤、着色料が使われています。
バターは原料が一つなのに対し、マーガリンは複数の原料を合わせて作られています。
また、マーガリンは使われている原料で風味や固さが変わります。
製造方法にも違いがあります
バターとマーガリンは原料が違うので、製造方法にも違いがあります。
さっそく違いを比較してみましょう。
【バターの製造方法】
バターの原料は牛乳の脂肪分なので、この乳脂肪を分離して取り出します。
そして、取り出した乳脂肪に塩を加えて塩を加え、練って仕上げます。
塩を入れる理由は風味を良くするためです。
【マーガリンの製造方法】
マーガリンの原料は動物性・植物性の食用油脂です。
この食用油脂に水、食塩、乳成分、ビタミンを加えて乳化させ、冷やし固めて仕上げます。
この製造方法から、バターは乳脂肪のみから作られる乳製品で、マーガリンはいろいろな原料を混ぜて作られる加工食品だということが分かりますね。
バターとマーガリンは味も違います
バターとマーガリンは味にも違いがあります。
「バター」は原料に牛乳の脂肪成分が含まれているので塩味と旨味が強く、味が強いのが特徴です。
一方「マーガリン」は、甘味はバターと差はありませんが塩味と旨味はバターに劣るため、味はあっさりしていることが特徴です。
バター:塩味と旨味が強く、味が強い。
マーガリン:バターの代用品として作られたもの。塩味と旨味が弱く、バターよりもあっさりしている。
バターとマーガリンは代用できる?
バターとマーガリンの使い方でとても一般的なのはトーストに塗って食べるという使い方ですが、それ以外にもいろいろな料理に用いられますね。
しかし、冷蔵庫にマーガリンしか入っていないことがよくあります。
お料理やお菓子作りのレシピでよく見かけるのはバターですが、バターとマーガリンは代用できるのでしょうか?
バターとマーガリンは代用できます
バターとマーガリンは原料に違いはあるものの、用途や風味などに共通点が多いのでお互いに代用することは可能で、お料理やお菓子のレシピにバターと書いているものはマーガリンで代用できます。
ただし、味や香り、風味には違いがありますので、お料理に使うと仕上がりに差が出ます。
例えばトーストは、バターを塗ると味わいが深くなり、バターの味や風味をしっかり感じることができますが、マーガリンは味わいがふわっと軽くなり、バターほどの風味を感じることはありません。
お料理やお菓子作りのときにバターの代わりにマーガリンは代用できますが、トーストと同じでまったく同じ味には仕上がりません。
バターの豊かな風味を活かしたいお料理やお菓子にはバターを、食材の味を楽しみたいときはマーガリンを使うといった感じで、バターとマーガリンの特徴に注意して代用するのがおすすめです。
パスタ・オムライスに代用できる?
結論から言いますと、パスタやオムライスにもバターとマーガリンは代用できます。
他のお料理のレシピをみても、「バター(マーガリン)」と書かれているものが多いですが、他のお料理と同じでパスタやオムライスにもバターとマーガリンは代用しても問題ありません。
ただし、バターで作ると味や風味が濃くなり、マーガリンの方は味や風味をあまり感じない仕上がりになりますので注注意しましょう。
バターとマーガリンの値段は違う?
バターとマーガリンの値段は違います。
バターとマーガリンの値段を比較すると、バターの方が高くマーガリンの方が安いです。
販売地域によって値段は変わりますが、バターの値段は200gで大体350円から400円前後、マーガリンは200g200円から300円前後で、バターはマーガリンの1.5倍から2倍近く高い値段で売られています。
値段に差がつく理由は原料にあります。
バターの原料は牛乳ですが、主成分はそれから採れる「乳脂肪分」です。
乳脂肪分は動物由来の油脂なので採れる量に限りがある(大量生産が難しい)ため、バターはどうしても値段が高くなります。
一方、マーガリンは植物性の脂肪分があれば製造でき、何か特別な植物が必須というわけではありません。
マーガリンはバターのように原料に限りがあるわけではないので、バターよりも安定した供給が可能なためマーガリンはバターより値段を安く抑えることができます。
バターとマーガリンのカロリーは違う?
気になるバターのカロリーを調べたところ、大さじ1杯はおよそ112kcalです。
バターは同じ油脂類であるオリーブオイルやごま油など、ほかの油脂類と比較するとバターは低カロリーなのです。
しかしこれは、油脂類の中では比較的に低カロリーというだけで、食品の中では「高カロリー」に分類されます。
マーガリンのカロリーは大さじ1杯で約115kcalで、実はバターとほぼ同じなんです。
マーガリンも、他の油脂類と比べるとカロリーが低いといえますが、食品の中ではバター同様「高カロリー」に分類されています。
カロリーに関しては、バター・マーガリンともほぼ同じで違いはありませんが、どちらも食品の中では高カロリーに分類されているので摂取するときは注意が必要です。
バターとマーガリンで体に悪いのはどっち?
バターもマーガリンも、原料は違っても油脂類です。
脂質自体は三大栄養素の1つなので摂りすぎなければ問題はありませんが、バターとマーガリンにはどちらも「トランス脂肪酸」というものが含まれています。
「トランス脂肪酸」とは脂肪酸の1種で、バターや牛肉には「天然のトランス脂肪酸」が、マーガリンなどには「人工のトランス脂肪酸」が含まれているそうです。
農林水産省によると「トランス脂肪酸」を食品から摂取する必要はないとされていて、トランス脂肪酸を摂りすぎることは体に悪い影響を及ぼす可能性があるとされています。
バターとマーガリンは、どちらも三大栄養素を含んでいますが、同時に体に悪い影響を及ぼす可能性のあるトランス脂肪酸も含んでいるので、過剰な摂取はどちらも体に悪いという結論になります。
しかし、脂質もトランス脂肪酸も摂りすぎなければ良いのです。
バターもマーガリンもお料理を美味しくしてくれる食品ですが、身体に悪い影響を及ぼす可能性もありますので摂取量には十分気を付けながら、バターとマーガリンの違いを上手に使い分けましょう。
バターとマーガリンは原料が違うから味も違うんですね。
パスタやオムライスに代用できるのはうれしいけど、バターの方が値段が高いのは残念です。
だけど、カロリーが変わらないのはちょっと意外でした。
それと、摂り過ぎは体に悪いみたいだから使う量には注意ですね!
そうね!
バターもマーガリンも素晴らしい調味料だけど、バターは冷蔵庫にないことが多いから代用できるのはとても助かりますね。
バターは値段も高いから、そこはマーガリンに助けてもらいましょう。
だけど、体に悪い成分も入ってるしカロリーも高めだからお料理に使うときは適量を心がけましょうね。
あとは仕上がりの差にも気を付けて、バターとマーガリンを上手に使い分けてお料理を楽しみましょう!