料理や飲み物に入れたり、名脇役として重宝する生姜。
栄養と薬効が高く、古くから漢方にも使われてきました。
冷え性や美容効果も期待できるので、生姜を常備されている方も多いのではないでしょうか。
でも、いざ使おうとすると水分が抜けて乾燥してしまっていた、なんて経験はありませんか?
名脇役の生姜には、ここぞという時に活躍してほしいですよね。
生姜を長持ちさせたい時には、冷凍保存をオススメします。
でも、冷凍すると賞味期限はどれくらいもつのでしょうか。
保存方法によって肝心な栄養に変化があるのかも気になるところですよね。
それでは、冷蔵やそのままでの保存と比較して、賞味期限がどれくらい変わるかも合わせてご紹介していきましょう。
生姜の冷凍保存での賞味期限は?
特売になっていたりすると、ついつい買いすぎてしまう生姜。
できるだけ新鮮な状態で生姜を使いたいものです。
そんな時は、生姜を冷凍保存することで長持ちさせましょう。
では、生姜を冷凍保存すると、賞味期限はどれくらいもつのでしょうか。
常温や冷蔵庫で保存した時との違いも合わせてみていきましょう。
まず、常温保存した場合の生姜の賞味期限は1~2週間です。
冷蔵保存の場合でも1~2週間なので、常温の時とあまり変わりないですね。
そして冷凍保存だと、なんと1ヶ月~2ヶ月!
冷凍保存にしたほうが、圧倒的に賞味期限が長持ちしますよね。
常温保存 | 1週間~2週間 |
冷蔵保存 | 1週間~2週間 |
冷凍保存 | 1ヶ月~2ヶ月 |
生姜を常温や冷蔵で保存すると、水分の放出による乾燥や、湿度が高すぎることによる腐敗に気を配る必要があります。
ですが、冷凍保存だと乾燥やカビによる劣化を防ぐことができます。
だから、冷凍保存だと賞味期限が長持ちするんですね。
冷凍保存をする場合は、買ってきた生姜をそのまま冷凍庫に入れるのではなく、ラップにくるんで保管するだけです。
とっても簡単ですね。
しかし、冷凍したからといって、2ヶ月をすぎると風味も落ちてしまいます・・・。
冷凍する時は、日付を書くなどして、おいしく生姜を使い切りましょう。
冷凍した生姜の正しい解凍方法!
冷凍することで、生姜の賞味期限を長持ちさせることができるとわかりましたね。
でも、実際に使う時にはどうすればよいのでしょうか?
冷凍した生姜の正しい解凍方法については、以下のように2つポイントがあります。
- 冷蔵庫に入れてゆっくりと解凍させる。
- 冷凍した生姜は、解凍しなくてもそのまますりおろせる。
つまり、生姜を冷凍するのは簡単ですが、正しく解凍するにはそれなりに時間がかかります。
かたまりのまま生姜を冷凍した場合は、常温やレンジで解凍するとぶよぶよになることがあるので、低温の冷蔵庫でじっくり解凍させるのがおすすめです。
ですので、冷凍する前に必要な大きさに切ってラップしておくと、必要な量だけ解凍できるので便利ですよ。
また、冷凍生姜をすりおろしてそのまま加熱調理することで、解凍する手間がはぶけますよ!
冷蔵での生姜の保存期間は?
生姜は常温保存や冷蔵庫で保存すると、賞味期限は1週間~2週間程度ということが分かりました。
でもそれは、正しい方法で生姜を保存した場合の話。
買ってきた生姜を冷蔵庫に入れてそのまま保存していると、水分が抜けて数日で乾燥してしまいます。
実は、生姜は熱帯地域で育った植物です。
保存に最適な温度は13~15度、湿度は60~65%だと言われています。
湿度が高く寒暖差のある日本においては、そもそも常温での保存が向いていないのです。
どうすれば、生姜を長くおいしく使えるのでしょうか?
まずは冷蔵庫で保存する場合についてご紹介します。
■冷蔵保存の場合
冷蔵庫の場合は、温度が比較的高めに設定してある野菜室での保存をおすすめします。
夏場は湿度が高いので、常温で保存するとカビが生えてしまうことがあります。
温度や湿度が高い時期は、常温での保存を避けて、冷蔵庫の野菜室での保存をおすすめします。
その時も、買ってきたままの状態で冷蔵庫に入れるのではなく、保存容器に入れたり、新聞紙に包んで保管するようにしましょう。
そのひと手間によって、生姜の乾燥を防いで美味しく使うことができますよ。
そのままでの生姜の正しい保存方法は?
続いて、常温で生姜を保存する時の方法をご紹介します。
■常温保存の場合
温度・湿度が低い秋から冬にかけては、常温で生姜を保存してもカビが生える心配は少ないです。
その代わりすぐに乾燥してしまうので、常温で保存する場合は乾燥対策をする必要があります。
常温の場合は、新聞紙などにつつんで冷暗所で保管するようにしましょう。
そうすることで、温度や湿度の影響を少なくすることが出来ます。
ただ、使いかけの生姜は切り口から水分が蒸発しやすい状態なので、常温での保存はおすすめしません。
使いかけの生姜は冷蔵庫で保管するようにしましょう。
生姜を長期保存するコツ
ここまでで、冷凍・冷蔵・常温で生姜をする場合の正しい保存方法についてわかりましたね。
以下に、それぞれの保存方法で生姜を長期保存するためのコツをまとめました。
保存方法 | 長期保存のコツ |
常温 |
|
冷蔵 |
|
冷凍 |
|
調理後の生姜の正しい保存方法は?
さて、ここまで生姜の保存方法についてわかりましたね。
できれば、使いかけの生姜や、すりおろして余った生姜も無駄なく使えると嬉しいですよね。
次は、使いかけの生姜や調理後の生姜の保存法についても見ていきましょう。
まず、使いかけの生姜は常温での保存はおすすめしません。
やはり、乾燥してしまったり、湿度が高い時期だとカビが生えてしまいます。
殺菌効果の高い生姜でも、切り口から雑菌が繁殖することもあるので、使いかけの生姜は冷蔵か冷凍で保存するようにしましょう。
はちみつ生姜などは、ビンに入れて常温で保存が可能ですよね。
その時にも、生姜が液から出るくらいになったら、空気に触れる量が増えるので劣化が早く進むので、冷蔵庫での保存をおすすめします。
さて、使いかけの生姜は乾燥を防ぐことが大切。
冷蔵庫で保管する場合は、タッパーに生姜が浸るくらい入れてフタを閉めるようにしましょう。
さらに、生姜が余ってしまった場合は、冷凍保存も良いですね。
そのままラップにくるんでも問題ありませんが、先に書いたように、解凍に時間がかかってしまいます。
用途が決まっていれば、すりおろしたり、薄くスライスしてから密閉袋に入れて保存しましょう。
必要な量だけ早く解凍できるので、便利ですよね。
また、カケラのまま冷凍した生姜は、そのまますりおろして使うことも可能なので、おすすめです。
使いかけの生姜を長期保存するコツ
さて、使いかけの生姜は冷蔵か冷凍での保管が良いということがわかりました。
それぞれの保存方法についてコツをまとめておきましょう。
保存方法 | 長期保存のコツ |
常温 |
|
冷蔵 |
|
冷凍 |
|
生姜は冷凍すると栄養や効果は落ちる?
さて、冷凍保存すると生姜の賞味期限が飛躍的に伸びることがわかりました。
でも、栄養価が高い生姜だからこそ、冷凍することによって風味や栄養が落ちてしまうのではと心配になった方もいるのではないでしょうか?
お答えしましょう、その心配はありません。
生姜を冷凍保存しても、生の状態と比較して栄養価や風味が変わることはないのです。
生姜に含まれる栄養価は炭水化物やタンパク質や、食物繊維などです。
小さな生姜にも、たっぷりの栄養が詰まっていることがわかりますね。
ですが、保存の方法によって、生姜のもつ「効果」が変わることがあるので、その点は注意が必要です。
生姜には、「ジンゲロール」、「ショウガオール」、「ジンゲロン」と呼ばれる3つの辛味成分が含まれていますが、これらの成分が保存方法によって変化するのです。
以下に効果とおすすめの保存方法についてまとめました。
成分 | 効果・特徴 | おすすめの保存・使用方法 |
ジンゲロール | 生姜に一番多く含まれる辛味成分。冷え性の改善や免疫力アップに効果的。酸素にとても弱いので、生のまますぐに摂取すると良い。 | 冷蔵保存がおすすめ。薬味としてすりおろしてすぐに使うと効果的。 |
ショウガオール | 辛味成分の一つ。ジンゲロールが熱や酸素で減少するのと反対に、乾燥させたり加熱調理することで増加する成分。代謝アップに効果があり、ダイエットに有効。 | 乾燥生姜を常温・冷蔵・冷凍保存しても良い。炒めものなどがおすすめ。 |
ジンゲロン | ジンジャーエルの香料の原料に使われることもある。生の生姜にはあまり含まれておらず、加熱により増加する。殺菌効果が高いので、風邪の予防に効果的。 | 常温・冷蔵・冷凍保存して良い。加熱することで増加する。加熱調理して使うのがおすすめ。 |
いかがでしょうか。
期待する効果に合わせて保存方法を選んでみても良いかもしれませんね。
保存方法のほかにも、加熱の有無によっても効果が変わってくることがわかりました。
傷んだ生姜の見分け方は?
生姜は常温や冷蔵保存で1~2週間、冷凍保存で1~2ヶ月保存ができることがわかりました。
最後に、傷んだ生姜の見分け方をお伝えしましょう。
- ぬめりが出ている
- 異臭がする
- 変色して、黒くなっている
- カビが生えている
見分け方は、普通のお野菜と同じですね。
冷凍していると、上記のような変化は見つけにくいかもしれませんが、2ヶ月をすぎると風味や栄養が落ちてしまいます。
栄養たっぷりな生姜をおいしく使うために、冷凍する時は日付を書くなどして衛生面に気を使えると良いですね。
保存期間を把握して、おいしい状態で生姜を使い切りましょう。