枝豆は、低カロリーでタンパク質が豊富な野菜です。
ご家庭でも作ることができるので、家庭菜園で作っている人も多いです。
でも、大量の枝豆を冷蔵庫に入れるだけでは、枝豆を使い切る前に傷んでしまいます。
実は、枝豆を新鮮なまま長く保存する方法があります。
その方法を、枝豆を茹でる前と茹でた後の観点から常温、冷蔵庫、冷凍庫での保存方法や保存期間を、順に詳しく見ていきましょう。
枝豆とはどんな野菜?枝豆に含まれる栄養素、効能は?
枝豆とはどういう野菜か、枝豆に含まれる栄養素、枝豆の効能を順に見ていきましょう。
枝豆とはどういう野菜?
お酒のお供としての枝豆は、大豆の未熟な実を収穫したものです。
大豆は、紀元年2000円前から中国で栽培され、日本には江戸時代から食べられています。
枝豆の旬は6~8月で、この時期はスーパーにもよく売られています。
枝豆に含まれる栄養素は?
枝豆には、豊富な栄養素が含まれています。
どんな栄養素が含まれているのか、詳しく見てみましょう。
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- タンパク質
- カリウム
- マグネシウム
- オルニチン
- 鉄分
- ビタミンB1
- 葉酸
- βカロテン
- 食物繊維
- コリン
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枝豆には、たくさんの栄養素が含まれていますね。
枝豆の効能は?
枝豆には、大きく3つの効能があります。順にご紹介しましょう。
体を回復する効力
枝豆には、オルニチンという成分が多く含まれています。
この成分は、肝臓を元気にしてくれるので、ビールを多く飲んでしまった時や、疲労がたまっている時、体を回復する効力があります。
枝豆の旬は夏ですが、夏バテに良く効くと言われるのは、このことですね。
むくみの解消や予防効果
また、枝豆には、カリウムという成分が含まれています。
この成分は、塩分の排出を助ける働きがあるので、血圧を下げたり、体内の水分調節をしたりし、むくみの解消や予防効果があります。
脂肪代謝を高める効果
さらに、枝豆に含まれているコリンという成分は、脂肪代謝を高める効果があります。
このように見てくると、枝豆は、高タンパクながら体を健康にしてくれる、優れた野菜であるといえます。
茹でる前の枝豆の保存方法・期間は?
茹でる前の枝豆の保存方法を常温、冷蔵、冷凍の順に見ていきましょう。
常温での保存方法・保存期間
枝豆は常温保存に向いていません。
枝豆を生の状態で置いておくと枝豆の中の糖分がなくなっていき、鮮度が落ちていくからです。
枝豆の常温保存が必要な時のため、その方法をご紹介します。
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- キッチンペーパや新聞紙を湿らせ、その中に枝豆を入れて包む。
- その上からさらに新聞紙で包み、冷暗所で保存する。
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常温での保存期間は、たったの1日です。
枝豆はその日のうちに茹でて食べきりましょう。
枝豆は、常温保存より冷蔵庫、冷凍庫での保存がお勧めです。
冷蔵庫での保存方法・保存期間
枝豆を冷蔵庫に入れて保存する場合は、野菜室に立てて入れます。
その方法をご紹介します。
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- 新聞紙を湿らせ、枝豆を枝が付いたまま包む。
- その上からさらに新聞紙に包み、野菜室に立てて入れて保存。
- 枝をカットした場合は、密封袋に入れて、野菜室で保存。
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冷蔵庫での保存期間は、3日です。
時間が経つと、枝豆の甘みが消えて傷んでいくので、早めに食べるといいでしょう。
冷凍庫での保存方法・保存期間
枝豆を冷凍庫で保存する場合、枝豆が重ならないように平らにして、急速冷凍がお勧めです。
その方法を見ていきましょう。
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- 枝豆を水で軽く洗い、ごみやほこりを取り除く。
- 枝豆のさやの部分についている水分をしっかりと取る。
- 枝豆を重ならないように並べて密封袋に入れ、冷凍庫に入れる。
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急速冷凍できない冷凍庫の場合、密封袋をアルミ箔で包むと、急速冷凍と同じような効果が出ます。
食べるときは、冷凍のまま熱湯で茹でると美味しく食べることができます。
冷凍庫での保存期間は、1ヶ月です。
冷凍庫を頻繁に開け閉めすると、温度変化が激しくなるので、鮮度が落ちやすくなります。
温度変化の少ない冷凍庫の下の方に保存し、早めに食べるのがいいでしょう。
茹でた後の枝豆の保存方法・期間は?
枝豆を食べようと思って茹でたけど、食べきれずに残ってしまうことよくありませんか?
茹でた後の枝豆の保存方法や期間を、常温、冷凍、冷蔵の順に見ていきましょう。
常温での保存方法・保存期間
枝豆を茹でると、常温では保存できません。
数時間そのまま置いておくのは可能なので、お皿に入れているなら必ずラップをし、風通しが良く、湿気のないところで置いておきます。
必ずその日のうちに食べることをお勧めします。
冷蔵庫での保存方法・保存期間
枝豆を茹でた後の冷蔵庫での保存方法をご紹介します。
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- 枝豆のさやの両端をはさみで切り、しっかり塩もみする。
- 塩を入れた熱湯に枝豆を入れ、3~4分茹でる。
- 茹でた後、お湯を捨ててざるに上げ、うちわで仰いで一気に冷ます。
- 枝豆が冷めると枝豆の水分をしっかり取り、密封袋に枝豆が重ならないよう並べて入れて、冷蔵庫へ入れる。
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その日に食べた残りなら、器に重ならないように並べて、冷蔵庫に入れても大丈夫です。
でも、冷蔵庫入れたとしても痛みは早く、2日経つと枝豆が変色してきます。
3日を過ぎるとネバネバが出てくるため、食べることができません。
冷蔵庫での保存期間は2日ですので、それまでに食べ切るのがいいでしょう。
冷凍庫での保存方法・保存期間
茹でてから冷凍すると、食べたい時に解凍すれば、すぐに食べることができるので便利です。
その方法をご紹介します。
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- 枝豆のさやの両端をはさみで切り、しっかり塩もみする。
- 10分~1時間置く。
- 塩を入れた熱湯に枝豆を入れ、1~2分茹でる。
- 茹でた後、お湯を捨ててざるに上げ、うちわで仰いで一気に冷ます。
- 枝豆が冷めると枝豆の水分をしっかり取り、枝豆が重ならないように並べ密封袋に入れて、冷凍庫へ入れる。
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冷凍庫での保存期間は、1ヶ月です。
茹でた枝豆を水にさらしてしまうと、枝豆が水っぽくなってしまい、美味しくありません。
また、茹でた枝豆を自然に冷ましてしまうと、余熱で枝豆が柔らかくなり過ぎてしまい、歯ごたえのない枝豆になってしまいます。
豆を固めに茹でた後、うちわや扇風機を使って、一気に冷ますことがお勧めです。
解凍する際は、さっと熱湯で茹でます。
自然解凍でも使うことができ、解凍しなくても、そのまま調理で使うことができます。
お勧めの枝豆の保存方法は?
一番のお勧めの保存方法は、枝豆を茹でずに生のまま冷凍保存です。
なぜなら、生のまま冷凍保存すると、なくなる栄養素がなく、高い栄養価で枝豆を食べることができるからです。
枝豆を冷蔵庫に入れて保存すると、枝豆は呼吸をして生き続けます。
枝豆に含まれているオルニチンという成分が日々消費されて、保存日にちが長いほどなくなっていきます。
枝豆を冷凍庫に入れると、枝豆は冬眠状態になり、オルニチンの量は保存前と変わりません。
冷凍庫で1ヶ月間保存も可能ですので、長期保存をする場合は、ぜひ生のまま冷凍保存をしてみてくださいね。
枝豆を使った簡単レシピ
ご家庭で作れる枝豆を使った簡単レシピをご紹介します。
枝豆の蒸し焼き
材料
枝豆・・・300g
塩・・・少々
オリーブオイル・・・大さじ1
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作り方
- 枝豆をよく洗って水気をしっかりと切り、塩を揉みこむ。
- フライパンに枝豆を入れ、少し焦げ目がつくまで焼く。
- フライパンにふたをして弱火にし、5分ほど蒸し焼きにする。
- オリーブオイルを入れ、全体に回ったらできあがり。
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枝豆のニンニク・ショウガ香り味
https://www.instagram.com/p/B0p_418HZNs/?utm_source=ig_web_copy_link材料
枝豆・・・300g
ニンニク・・・適量
ショウガのすりおろし・・・適量
しょうゆ・・・小さじ1
いりごま・・・小さじ1
ブラックペッパー・・・適量
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作り方
- 茹でた枝豆に、ニンニク・ショウガのすりおろし、しょうゆ、ごま油、いりごま、ブラックペッパーを適量入れ、よく混ぜて完成。
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枝豆とチーズのチヂミ
材料
枝豆・・・300g
プロセスチーズ・・・50g
溶き卵・・・1個
塩こしょう・・・少々
塩・・・少々
小麦粉・・・大さじ3
油・・・小さじ2
黒こしょう・・・少々
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作り方
- 枝豆は水でよく洗い、塩をふって枝豆を手でもむ。
- 熱湯で枝豆を6~7分茹で、さやから豆を取り出す。
- プロセスチーズは1㎝角に切る。
- ボウルに小麦粉、溶き卵、さやから取り出した豆を入れ、よく混ぜる。
- フライパンに油を入れ、④の1/6の量をフライパンに直径6㎝の円形になるように入れて、じっくりと焼く。
- 枝豆の色が少し変わり、焼き色が付いたら上下を返し、同じように焼き色が付くまでじっくりと焼く。
- 油をフライパンのふちから回して入れて強火にし、両面がカリッとなるまでじっくりと焼く。
- 残りの分も同じように焼き、器に盛る。上から黒こしょうをふれば、できあがり。
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どのレシピも一工夫するだけで、簡単に作ることができます。
ぜひ、やってみてくださいね。
まとめ
枝豆とはどういう野菜か、枝豆を新鮮なまま長期保存できる方法をおさらいしましょう。
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- 枝豆は、タンパク質を始め多くの栄養素を含む野菜である。
- 枝豆を食べると、夏バテ防止やむくみの改善、予防の効果がある。
- 枝豆は、冷蔵庫や冷凍庫で保存可能だが、一番長く新鮮な状態で保存できる方法は、生のまま冷凍庫での保存である。
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枝豆は、高タンパク質で、栄養が豊富にある野菜なので、ぜひ毎日食べて健康に過ごしてくださいね。