酒精(しゅせい)とはエタノールなの?添加物としての用途・効果や危険性は?

酒精(しゅせい)という文字は、お味噌の成分表のところでみたことがあるでしょうか?

もしかしたら、「酒粕(さけかす)みたいなものかしら」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。

そこで酒精の用途や効果を、実際に使われているお味噌やワインを例に出して紹介していきますね。

また、食品添加物については、テレビなどでも取り上げられているので気になるところですよね。

酒精は食品添加物として本当に危険性や毒性があるものなのか考えてみましょう。

酒精ってあまり知らないけど、食品添加物ならちょっと怖いな。

体に影響があるのかな?

酒精もちゃんと役割があるんだよ。

どんなものか知って、必要以上に怖がらないようにしようね。


酒精とエタノールは同じなの?

酒精とエタノールですが、どちらもアルコールに関係がありそうですよね?

お酒の成分や加工品なのでしょうか。

まずは酒精とエタノールが、それぞれどういうものなのか確認しましょう。

酒精とは

酒精は発酵アルコールで、食品添加物として使われています。

しかし発酵アルコールとは、そもそも何なのでしょうか。

また食品添加物はよくテレビなどでもでてきますが、どんなものなのでしょうか?

発酵アルコールとは

発酵アルコールは、アルコールを作り方の違いによって二つに分けたうちのひとつです。

発酵アルコールはアルコールの中でも食用として口の中に入れても大丈夫なアルコールです。

酒精のような発酵アルコールは、トウモロコシやサトウキビなどの農作物を使って作られており食品添加物として使用を認められています。

もう一つは合成アルコールです。

合成アルコールは、飲用には使用できずエチレンという石油の中にあるものを原料として作られる、工業用のアルコールになります。

アルコールの特徴を表にしてみました。

アルコール
発酵アルコール 合成アルコール
原材料 トウモロコシ・サトウキビ 石油からとれるエチレン
食用 できる できない
製法 糖質とでんぷんで発酵させる エチレンガスの化学合成

食品添加物とは

まずは、厚生労働省で出ている食品添加物の概要をみてみましょう。

食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工、保存の目的で使用されるものです。

食品添加物がある理由は、食品を商品化するための助けとして使用されているのがわかりますね。

食品添加物の目的は食品の加工や保存となっていますが、酒精の場合は保存のために使われています。

エタノールとは

エタノールもアルコールのなかのひとつです。

エチルアルコールも同じ意味で国際化学命名法での呼び方です。

エタノールは、古くから使われている呼び名のようです。

エタノールというと消毒薬が浮かぶでしょうか。

また、エタノールには発酵アルコールと合成エタノールがあります。

酒精とエタノールの違いとは

それぞれの特徴から酒精は発酵アルコールで、エタノールは発酵エタノールと合成エタノールにわけられていることがわかりましたね。

エタノールの種類
  • 発酵エタノール
  • 合成エタノール

いろいろなサイトで酒精とエタノールは同じといわれていますが、厳密にいうとエタノールのなかの発酵エタノールが酒精と同じということになりそうです。

  • 酒精=発酵エタノール

酒精の食品添加物としての効果は?

では、酒精はどのようなときに必要でどんな用途があるのでしょうか?

アルコールの一種なので、殺菌作用としての用途があります。

また、生きてる酵母菌などの発酵を止める役割もあります。

実際に使われている味噌やワインで、どのような用途と効果があるのかをみてみましょう。

味噌にはいっている酒精

味噌の原料は米・大豆・食塩ですが、発酵させて味噌は作られます。

発酵させるということは、麹菌や酵母菌の力をかりて分解しアルコール(酒精)を作っているのです。

もともと味噌には酒精が入っているのですね。

大量出荷するには酒精は必要になる?

味噌の中に入っている酵母菌は生きているので発酵を続けますが、同時に二酸化炭素も発生させます。

もしも、酵母菌が生きているまま味噌を入れて工場からスーパーまで運搬すると、パックのなかが二酸化炭素でパンパンにふくれあがって商品にならないそうです。

そこで、酒精を入れると酵母の活動は止まり二酸化炭素の発生を防ぐために膨らまずに運搬でき商品として成り立つのです。

現代社会において、大量に生産し運搬するような物流のシステムのなかでは食品添加物の酒精は必要なのです。

  • 酒精は酵母菌の働きをおさえることで二酸化酸素の発生をおさえる働きがある
  • 大量生産される味噌は、酒精の働きでプラスチックの容器に入れて運搬できるようになり商品化がしやすくなる

酒精の入ってない味噌はある?

味噌を手作りして販売しているような方は、生きている味噌として酒精の入ってない味噌を商品化しているようです。

その場合は、密閉できないため、近くに住んでいる方や直接持ち帰りできる人が限定になると思います。

酵母菌が生きている味噌と食品添加物がはいっている保存のきく味噌と、どちらが良いのかは、それぞれの生活スタイルや考え方にもよりますね。

POINT
酒精の入ってない味噌は、あまり保存できないこと、運搬が難しいためにどこでも売っているわけではないことを理解しておきましょう

酒精強化ワイン

ワインの中にも酒精強化ワインというものがあります。

スペイン産のシェリーやポルトガル産のポートワインなどは聞いたことがあるのではないでしょうか。

スペインやポルトガルのように気温が高いところでのワインの醸造は酸化・腐食化しやすいため酒精を混ぜているようです。

酒精が加わることで酸化防止になるのと、アルコール度もあがるので、独特の風味もできあがるみたいです。

ぜひ興味のある方は試してくださいね。


酒精に危険性や毒性はある?

食品添加物としての使われる酒精は体に良くないものなのでしょうか?

危険性や毒性はあるのかみてみましょう。

体にとって毒なもの?

まずは、味噌に入っている酒精について考えてみましょう。

発酵食品は、納豆などもそうですが体に良い食品としてよく取り上げられています。

これは酵母菌などの微生物が生きていることにより、人の体に働きかけて、例えば消化吸収を助けるなどの効果を生み出しているのです。

しかし酒精は生きている酵母菌の働きを止めてしまうので、体に良い作用も止めてしまいます。

つまり毒性はないものの、体に良いものでもないのです。

とはいえ食品添加物は厚生労働省など国にも認められて使われているので危険なものではないでしょう。

POINT
酒精は危険なものではないですが、健康的な食品でもないので積極的に取る必要もありません

アルコールとしての危険性

酒精はアルコールの一種だといいましたが、アルコールに弱い方もまれにアレルギー症状やアトピーの症状がでるようです。

とはいえ、使われているのは、ほんの少量ですし問題はないと思いますが、化学物質過敏症の方なども十分に注意をしてくださいね。

注意
アルコールに弱い方は、まれにアレルギー症状がでることがあるそうなので気をつけましょう

まとめ

食品添加物としての酒精の役割をみてきましたが、現代の便利な時代だからこそ作り出されてきたものだということがわかりました。

そして酒精は発酵アルコールでサトウキビやトウモロコシなどの自然なものから作られていることで、危険性や毒性はほとんど感じられませんでしたね。

ただ注意しなければならないことは、アルコールのアレルギーやアトピーのある方、化学物質過敏症の方は気を付けてください。

また健康には直接結びつかないものですが、害にもならないので忙しい現代社会の生活の中では、うまく利用していくのが良いかもしれません。

酒精はちゃんと理由があって使われているんだね。

原料も農作物だし安心しました!

ちょっとワインにも興味もっちゃったなあ。

酒精のことがわかって良かったね。よく知るということが大切だよね!

ワインは買いに行ってみよう。


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