タイ料理には欠かせない存在のナンプラー。
ガパオライスやトムヤムクンなどでもおなじみの調味料です。
ナンプラーはタイ料理以外での料理に使うことが難しく、家に買い置きすることが少ないですよね。
ですが、ナンプラーは醤油やお酢、オイスターソースなど身近にあるもので代用品が作れます。
風味や味をそのまま再現はできませんが、醤油やお酢を使ってナンプラーの代用品を作ることができれば、料理の幅が広がりますよね。
この記事では醤油やお酢を使ったナンプラー代用品レシピを紹介します。
ナンプラーの代用品は?
「タイ料理を家でも作りたいけど、ナンプラーが家にない」「ナンプラーを買っても使い切れない」という時には、醤油やお酢で代用品が作れます。
いくつかレシピをご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
醤油で代用
- 薄口醤油・・・大さじ1
- 塩辛の汁・・・小さじ1/2
- レモン汁・・・お好みで
材料をすべて混ぜ合わせるとナンプラーの代用調味料が完成です。
塩辛がナンプラー特有の魚の風味を出してくれます。
塩辛の身をそのまま使う場合は、細かく刻んで混ぜ合わせてください。
[memo title=”POINT”]
醤油は薄口しょうゆが好ましいです。
濃い口しょうゆでも構いませんが、薄口の方が塩分が強いので、ナンプラーの代用として向いています。
[/memo]
お酢で代用
用意する材料”]
- お酢・・・大さじ1
- アンチョビまたは塩辛・・・小さじ2
アンチョビと塩辛は細かく刻んで、お酢と混ぜ合わせます。
塩辛を使う場合は、醤油を代用品として使う場合と同じように、塩辛の汁を使ってもよいです。
オイスターソースで代用
用意する材料”]
- オイスターソース・・・小さじ1/2
- 薄口しょうゆ・・・大さじ1
- 塩・・・少々
材料を混ぜ合わせて完成です。
オイスターソースがナンプラーの魚の風味を出してくれます。
[memo title=”POINT”]オイスターソースは甘みが強いので塩分の調整をしましょう。[/memo]
醤油とレモン汁で代用
醤油とレモン汁はお好みの量を混ぜ合わせましょう。
醤油とレモン汁でナンプラーに近い雰囲気を楽しめます。
ですが、ナンプラー特有の魚の風味は出せません。
ナンプラーの味自体を生かしたい料理には向きません。
ナンプラーとは?
ナンプラーは魚を発酵、熟成させて作る調味料で、魚醤の一種です。
タイでは、漁業が盛んで塩田の多いチョンブリー県やラヨーン県で製造されています。
ナンプラーの名前は、タイ語で液体を意味する「nam」と、魚を意味する「pla」が組み合わさったことが由来です。
ナンプラーの歴史は思ったよりも浅く、市販されだしたのは20世紀に入ってからだといわれています。
では、私たちが購入することができるナンプラーはどのようにして作られているのでしょうか?
[box class=”box30″ title=”ナンプラーができるまで”]
- 魚に対して30~50%の塩と、海水魚を混合させる。
- 魚と塩をタンクに入れ、蓋と重石をする。
- 数ヶ月間経つと魚のたんぱく質が分解される。
- 12~18ヶ月ほどで熟されて、完成する。
ナンプラーが熟成され、一番目に絞ったものが一級品、二番目に絞ったものが二級品として商品化されます。
一級品や二級品はつけ汁として使用されます。
調味料に使われるナンプラーは二番絞りのあとに抽出されたものが商品として出回ります。
私たちが調味料として購入できるナンプラーは、タイの限られた地域で製造され、三番絞りとして抽出されたものです。
代用ナンプラーを使ったガパオライスの作り方!
タイ料理でも人気のガパオライスですが、ガパオライスもナンプラーを使わずに作ることができます。
ナンプラーの代用品としてオイスターソースや醤油で作るレシピをご紹介します。
用意する材料”]
- 鶏挽き肉・・・100g
- 玉ねぎ(中)・・・1/2個
- ピーマン、パプリカ・・・各1/2個
ソースの材料
- オイスターソース・・・大さじ1
- 鶏ガラスープ・・・小さじ1/2
- 薄口しょうゆ・・・小さじ1
- 砂糖・・・小さじ1
- 水・・・大さじ3
- ご飯
- 目玉焼きはお好みで
ガパオライスの作り方
[list class=”ol-circle li-accentbdr acc-bc-before”]
- ソースの調味料を混ぜておく
- ピーマン、パプリカ、玉ねぎはみじん切りにする。
- フライパンでひき肉を色が変わるまで中火で炒める。
- ひき肉にピーマン、玉ねぎを加えて炒め、パプリカを最後に加えて軽く炒める。
- 炒めた具材に1のソースを入れ、汁けがなくなるまで強火で炒める。
- ご飯と目玉焼きと一緒に盛り付ければ完成。
[/list]
ナンプラーがなくてもオイスターソースと醤油を代用し、風味を出しました。
手軽に作れますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
そのまま使えるナンプラーの代用品もある?
ナンプラーの代用品として、醤油やお酢を使ったレシピをご紹介いたしましたが、ナンプラーの代用として使える調味料があります。
それは、ナンプラーと同じく魚を塩に漬け込み製造する「いしる」や「しょっつる」です。
魚を塩に漬け込んで発酵、熟成させたものを「魚醤」といいます。
「いしる」は石川県で作られている魚醤です。
イワシやサバ、イカの内臓を原料にしています。
「しょっつる」は秋田県で作られています。
ハタハタなどの魚を原料としています。
どちらもナンプラーと比べると、和風の味付けになってしまいますが、ナンプラーの代用として使うことが可能です。
まとめ
ナンプラーの代用品は醤油やお酢で作ることができます。
ナンプラー特有の魚の風味は、塩辛やアンチョビ、オイスターソースが出してくれます。
ご紹介したレシピを参考に、タイ料理を代用ナンプラーを使って作ってみてくださいね。