中華料理の中でも特に四川料理の辛さがたまらなく好きだという方も多いですよね。
中華料理には特有の食材や調味料がたくさん存在します。
四川料理に代表される、あの辛さは「花椒(ホアジャオ)」というスパイスがカギを握っているのです。
パッと見ただけでは読み方も難しい「花椒」ですが、日本でも花椒が売られているのをよく見るようになってきました。
「花椒油」というものも売っており、使い方こなせば万能の辛味調味料になります。
花椒油は簡単に作ることもでき、辛味の好きな方にはぜひ一度お勧めしたい一品です。
花椒って何?読み方は?
「花椒」の読み方は「ホアジャオ」、日本語読みでは「かしょう」もしくは「はなしょう」と呼ばれています。
なので、花椒油は「ホアジャオオイル」「ホアジャオユ」「かしょうゆ」と呼ばれます。
刺激的で痺れるような辛さが特徴で、中国語の「麻(マー)」は花椒の痺れるような辛さを示す言葉として使われています。
同じミカン科サンショウ属の植物の山椒も同じく「ピリリと辛い」と表現されますが、花椒は山椒よりも辛味・芳香が強く、別物と考えたほうが良いくらい辛いのです。
売り場では花椒のホールや、花椒粉、花椒油など様々な形態で販売されています。
それぞれの特徴や使い分けをご紹介していきます。
花椒(ホール)
ホールタイプの花椒は、漬け物に使用したり、料理の最初に油に香りを移したり、長時間加熱するような料理に向いています。
味つけに使う時にはミルなどで挽いて使用すると辛味が生きます。
花椒粉
花椒をパウダー状にしたもので、料理の仕上げに辛味や香りを足したいときに便利です。
四川麻婆豆腐では最後に花椒粉をたっぷりかけて完成です。
また、調味料やタレづくりにもお勧めします。
花椒油
調理の最後に辛味や香りづけに便利です。
花椒粉よりも辛味が強く出ることがあるので、辛さを求める方にはぴったりです。
また、オイルタイプなのでマリネなど、様々な料理に辛味を加えることができます。
花椒の効能は?
辛いものは体に良いイメージがあるものの、辛すぎるものは体に悪いイメージもあるものです。
花椒はどうなのでしょうか?
実は、花椒は昔から生薬としても用いられてきました。
花椒にはリモネン、ゲラニオール、クミンアルコールなどが含まれ、薬理的には抗菌・殺虫作用、鎮痛作用などがあると言われています。
胃腸の調子をととのえる
消化を助ける健胃効果があるとされています。
殺菌作用があり、悪心・嘔吐、消化不良に効果があると言われています。
麻酔効果
古くには大量の花椒を使って麻酔の代わりにしたという説もあります。
現在も花椒を一粒かみしめることで、歯痛止めに使う人もいるようです。
ホルモンのバランスを整える
授乳が終わる時期に、花椒を煎じて砂糖と一緒に飲むと母乳の分泌が抑えられて、乳房の張りが治まるという説があり、女性ホルモンに影響があると言われています。
花椒油の作り方は?
花椒油は意外と簡単に作ることができます。
自分で作ると辛さの調整もお好みでできるので試してみる価値ありですね。
- 花椒…30g
- サラダ油…200ml
[box class=”box31″ title=”作り方”]
- 耐熱ボウルに花椒を入れます
- 少量の熱湯を注ぎ、軽く混ぜてなじませます
- ラップをして30分程度放置します
- ラップを外しキッチンペーパーなどを使い水気をとります
- サラダ油を熱し、150℃くらいまであたためます
- 花椒を入れた耐熱ボウルに油を注ぎます
- 軽く混ぜてなじませたら1日放置します
- 花椒をザルで濾して、オイルを清潔な容器に入れます