タピオカを使ったドリンクは、街中のドリンクスタンドやコンビニ、飲食店でも大人気ですね。
タピオカはもちもちした食感が特徴的で、このもちもちが好きな方も多いと思います。
もちもち食感が持ち味のタピオカは、キャッサバという芋の一種を原料に作られています。
タピオカはキャッサバ粉やタピオカ粉を使って作られるのですが、この2つの粉の違いや、どのようにしてタピオカが作られるのか紹介していきます。
キャッサバはタピオカの原料!
キャッサバは、タピオカの原料になっています。
タピオカの正体は、実は「芋」だったんですね。
「キャッサバ」について、詳しく見てみましょう!
キャッサバって何?
タピオカの原料はキャッサバという根茎から作られた「でんぷん」です。
キャッサバは南米や北東ブラジルが産地の芋の一種です。
ブラジルやナイジェリアでは主食として食べられているのですが、サバナ気候や熱帯雨林気候などの気候条件や土壌の条件が悪い場所でも比較的簡単に生産できるといわれています。
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タピオカの語源は、ブラジルの先住民が使うトゥピ語で「でんぷんの製造方法」のことを「tipi’óka」と呼ぶことから由来しています。
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キャッサバは、アフリカ地域で主食として食べられている芋の一種であり、アジアなどにはタピオカなどの原料として出回っている食品です。
キャッサバは有毒!?
キャッサバには「苦味種」と「甘味種」の2種類があります。
苦味種には毒性の強いシアン化合物が多く含まれています。
毒を取り除くには、天日干しや加熱、発酵などの処理をしなければいけません。
日本のスーパーなどではキャッサバを見かける機会がないですが、これはキャッサバが毒を持つことから、処理をしたものでないと輸入できない規制があるからです。
しかし、「苦味種」の方が、よりタピオカ特有のもちもちの素であるでんぷんが多く含まれています。
タピオカには「苦味種」が多く使われています。
甘味種にもシアン化合物は含まれていますが、苦味種よりは少ないです。
甘味種は煮る、蒸す、揚げるなどの調理をして食べられていますが、味や食感はサツマイモに似ています。
キャッサバ粉はタピオカ粉?違いはあるの?
タピオカの原料がキャッサバであれば、タピオカを作るさいに使うのはキャッサバ粉?それともタピオカ粉?
2つの粉は一体何が違うのでしょうか。
キャッサバ粉とタピオカ粉の違いをみてみましょう。
キャッサバ粉とは
キャッサバ粉とは、キャッサバの根茎の皮をむき、乾燥させたものを粉砕した粉です。
根っこをそのまま粉にしますので、食物繊維などの栄養価も豊富です。
見た目、手触りは小麦粉に似ています。
タピオカ以外では、もちっとした食感のポン・デ・ケージョなどを作るために使われます。
キャッサバ粉は小麦粉の代用品としても注目されています。
それは、キャッサバ粉がグルテンフリー、アレルゲンフリーであり、また食物繊維やビタミンCが豊富な点にあります。
小麦粉と代用する場合の分量は同じ量でOKです。
タピオカ粉とは
キャッサバのでんぷんのみを抽出して、粉状にしたものがタピオカ粉です。
タピオカでんぷん、タピオカスターチとも呼ばれています。
見た目や触った感じは片栗粉に似ています。
タピオカ粉はうどんや、白いタイ焼きなどもちもちの食感を出す食品の材料として使われています。
キャッサバ粉と同様、グルテンフリーで、片栗粉のように代用したいと考える方もいらっしゃると思いますが、片栗粉とタピオカ粉は水分量などが違うため、代用として料理に使うには難しいようです。
キャッサバ粉 | タピオカ粉 |
キャッサバをそのまま粉砕したもの | キャッサバのでんぷんを抽出したもの |
食物繊維やビタミンを含む | でんぷんのみ |
グルテンフリー・アレルゲンフリー | グルテンフリー・アレルゲンフリー |
キャッサバ粉からタピオカを作る方法は?
それでは実際にキャッサバ粉からタピオカを作るレシピをご紹介します。
用意するものは、キャッサバ粉100g、タピオカに色を付けたい場合は、ココアや黒糖など6g、70度以上のお湯65ml、お砂糖40gです。
色付けのココアやお湯、お砂糖の量は出来上がりの好みにより変わりますので、こちらの分量は参考にしてくださいね。
[box class=”box32″ title=”作り方”]
1 着色材料とキャッサバ粉をふるいにかけます。
2 キャッサバ粉に少しずつお湯を加えながらこねていきます。(うどんの生地くらいの硬さが目安です。)
3 生地を好みの大きさに丸めます。
4 鍋にたっぷりのお水と砂糖を入れ、沸騰したら丸めた生地を茹でます。
5 好みの硬さに茹でたら、ざるにあげ、水気をきれば出来上がりです。