店頭に茎が赤くて、セロリのようでフキのような形の見慣れない野菜、見つけた事ありませんか。
実はルバーブと言いまして、西洋野菜の一種なんです。
ルバーブで作ったジャムは、普通のジャムと少し違い男性の方でも食べやすく、効能も優れていて美肌効果も期待できると言われています。
ここではルバーブとは何?味や効能はどんなのがあるの?ジャムって簡単に作れるの?それ以外の食べ方なども合わせて紹介していきますので、是非、参考にしてみてください。
これを読めばあなたもルバーブの虜です。
Contents
ルバーブとは?
ルバーブとは和名食用大黄、大黄聞けは漢方薬の世界では健胃、便秘、頭重など色々な症状に聞くと言われています。
漢方で効くと言われている大黄を、西洋で食用に改善した物がルバーブです。
北欧では果物の収穫が少なく、杏のような香りと酸味は、とても貴重な供給源となったようです。
歴史
シベリア南部原産の多年草で、ヨーロッパからアメリカ経由で、日本の江戸時代に入って来ました。
しかし強い酸味と渋みで、当時の人には受け入れられなかったようです。
最近では西洋野菜も段々と市民権を得ており、ルバーブを使ったジャムや洋菓子が広まって来ています。
現在では長野県、北海道などの寒冷地で多く栽培されています。
特徴
ルバーブは茎を食べますが、葉には有毒成分があるため食てはいけません。
茎にもわずかながらあるようですが、微量なため問題ないとのことです。
特徴ナンバーワン!と言えばやはり酸味ではないでしょうか。
酸味はリンゴ酸、シュウ酸、クエン酸などが主な成分で、砂糖を加えてジャムなどにする事で、酸味がやわらぎ美味しく食べられるようです。
旬の季節
旬は5月~9月で梅雨のころが酸味も香りも一番良いようです。
栄養面
カルシウム、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンC、食物繊維、アントシアニンなどが多く含まれています。
栄養面については後で詳しくお伝えしましょう。
ルバーブジャムの効能は?
生ルバーブとジャムに加工されたルバーブでは、加熱と言う工程が入るため違いがあるの?と心配になります。
でも大丈夫です。
カルシウム、カリウムなどのミネラル、ビタミン類など水に溶けやすい物は、汁と共に料理に利用すれば問題がありません。
煮てジャムにすると、煮汁ともども食べる事ができるので、問題が無いですね。
生ルバーブの効能
マグネシウム
マグネシウムは普通下剤に使われる成分で、薬としても市販されています。
便秘症の方には朗報ですが、あくまで食べ過ぎないようにしてください。
生食する場合、食べ過ぎると下痢をしてしまいます。
また妊婦さんは子宮収縮が起こったり、授乳中のお母さんは子供がお乳を経由して、下痢をしてもいけないため、生食はしないようにして下さい。
利尿効果もかるため、腎臓が悪い方、尿路結石などがある方も注意して下さいね。
カリウム
カリウムが多いため、ナトリウムの排泄を促進し、浮腫み解消!体内の余分な水分を排泄してくれます。
カルシウム
カルシウムが多くあるため、骨や歯の成長、神経の伝達系などがスムースに流れるようになります。
カルシウムの吸収にはビタミンDが必要なので、日光浴やビタミンDを含んだ物を食べる良いですよ。
食物繊維
食物繊維にも水溶性と不溶性の2種類がありますが、ルバーブはその両方とも兼ね備えています。
日本調理科学会誌Vol.28.Na.3(1995)によりますと、同じ高原野菜のキャベツと比較したところ、キャベツよりも食物繊維は多かった、と言う結果がでていました。
しかもペクチンが多く、熱を通すと柔らかくなるためジャム向きとの結果も出ていました。
食物繊維は便秘解消に効果があり、腸の掃除や腸内環境を整えてくれる効果が期待されています。
今一番注目されている分野ですね。また、生活習慣病の予防にもなり、糖尿病や高脂血症などの病気にも改善効果がみられると思います。
ビタミンC
美肌効果や抗酸化力が強く細胞の老化を防ぐ役割があります。なんと聞き捨てならない情報!
アンチエイジング効果や免疫強化効果、ストレス軽減ホルモンの生成など良い事が沢山あるようです。
これはうれしい情報ですね。
アントシアニン
アントシアニンと聞けばブルベリーに多いと聞いたことはありませんか?
以前ラジオの放送で、ブルベリーは目に良いと言われていましたが、ルバーブアントシアニンも抗酸化作用の一つで、目に良いようです。こんな効果があったなんて思いもしなかったですね。
ここまでが生ルバーブの効果ですが、加熱をしても水分まるごと食べる事で、同様の効果が得られますよ。
ルバーブジャムの作り方を紹介!
それではお待ちかねのルバーブジャム作りです。
ルバーブを買って来ると「まず下準備が必要」と書いてあるサイトもありましたが、今回は下準備なしで進めていきましょう!
1つだけ下準備が必要です。それは保存便の消毒です。熱湯で消毒を行い乾かしておいてください。
ジャムの分量
材料 | 分量 |
ルバーブ | 1kg |
砂糖 | 400g |
- ルバーブは葉付の場合は切り落とし、汚い所を取り除き、水洗いをしておく。
- 茎を1~2cm程度にザクザクと切、鍋に入れる。
- 鍋にルバーブ、砂糖、を入れ良くませ合わせて1時間程度置いておく。
- 水分が出てきたら、火にかけ中火で混ぜながら煮ていく。
- 途中アクが出て来るので、まめにすくいながら、ルバーブが繊維状で滑らかな状態になるまで煮て火を止める。
- 消毒した瓶に入れ、蓋をして上下が逆になる様に置いておく。
- ジャムが冷えると冷暗所にて保存する。
レシピの中には「レモンの輪切りを入れる」のもありましたが今回は使用しないにしました。
ルバーブ自身にも、ジャムに欠かせないペクチンが豊富にあるため、少しゆるい仕上がりでも問題ないかと思い、入れていません。
固い仕上がりを希望される場合は、入れたほうが良いかと思います。その場合はレモン半分程度ですね。
ジャムはどんな味!
出来上がったジャムは甘酸っぱい味でとてもさわやかです。
今回はルバーブだけで作りました、が苺、ブルーベリー、ビーツなと一緒にジャムを仕込んでも色がきれい、味が良くなるなど美味しくできるようです。今度作られる方はぜひチャレンジしてくださし。
組み合わせるなら何と相性がいい?
出来上がったジャムはパン・クッラカー、マフィンなどに乗せて食べるのは定番ですが、プレーンヨーグルトにかけるなども美味しくいただけます。
ルバームのジャム以外の食べ方はあるの?
ジャム以外の食べ方としては、焼き菓子にする方法として、マフィン、パウンドケーキ、パイなどがあるようです。
福島にあるルバーブ農園、島田農園さんから出ているレシピがありましたので、マフィンとルバーブのシロップ漬けを紹介します。
ルバーブマフィン
材料
材料 | 分量(マフィン型6~7個) |
ルバーブ | 120g |
バター | 110g |
きび砂糖 | 110g |
レモンの皮すりおろし | 半分 |
無糖ヨーグルト | 100g |
薄力粉 | 150g |
ベーキングパウダー | 小さじ1 |
ルバーブにかける砂糖 | 15g |
卵 | 1個 |
- 茎の部分を2cmにカットし砂糖をまぶしておく。
- ボールにバターを入れ、泡だて器でまぜ柔らかくなったところで砂糖を2~3回に分けて加え、良く擦り混ぜる。
- レモンの皮のすりおろしを加え軽くまぜる。
- 解きほぐした卵を分離しないように少ずつ加えていく。分離しても粉を足せば何とかなります。
- ここからはゴムべらの登場!あらかじめふるっておいた薄力粉とヨーグルトを3回くらいに分けて、交互に加え混ぜ合わせていく。
- 最後の粉を合わせる時にルバーブも合わせいれゴムべらでサックリと混ぜ合わせる。
- マフィン型に入れて、170℃のオーブンで25分焼く。
- 竹串をさしてみて生地がついてこなければOKです。
島田農園さんからのポイント
次々と材料を混ぜて焼けば完成!難しいコツはありません。
ヨーグルトとルバーブでヘルシーなおやつが手軽にできます。
記事にシナモンを加えて焼いても美味しいですよ!
ルバーブのシロップ漬け
材料
材料 | 分量(2L位がはいる瓶で) |
ルバーブ | 500g |
氷砂糖 | 400g |
- 瓶をあらかじめ消毒しておく。(アルコールもしくは煮沸消毒)
- ルバーブは薄く輪切りにしておく。
- 瓶の中に半分のルバーブを入れ、半分の氷砂糖をいれ同じことを繰り返す。
- 瓶の蓋圧して置いておく。数日たちルバーブの水分が出てきて、氷砂糖が溶けると冷暗所で保管する。出来れば冷蔵庫が良いですね。
- たまに瓶を振るか、かき混ぜる。
サラダのように生食する場合には下準備が必要です。
ルバーブにはシュウ酸、いわばアクがありますのでこれを抜くことから始まります。
シュウ酸と聞くと思い浮かべるのはほうれん草ではないでしょうか?
ほうれん草は湯がきますが、ルバーブは簡単。
2~3cmに切ったものを水に30分~1時間程度漬けておくだけです。
これで水の中にアクが出て、酸味やエグミが取れて美味しいく食べる事ができます。
サラダにする時は是非下準備をお願い致します。
まとめ
まだまだに日本はなじみがないルバーブですが、意外と美味しくって体に良い事がわかりました。
便秘解消やアンチエイジング効果、浮腫み解消にカルシウム補給、野菜の中でカルシウム補給はうれしい話ですよね。
食べ方も意外と簡単に作れるジャムがあり、サラダでも食べる事が出来るとレパートリーが広がりますね。
来客の時、見慣れない物があると話題になったり、センスの株が上がるかもしれませんね。
ぜひルバーブを見かけた時は購入して作ってみてください。
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