みりんは料理に欠かせない調味料ですが、本みりんを「飲む」ことができるというのは本当でしょうか?
もし本みりんを飲むのであれば、本みりんの成分が気になりますよね。
また、糖質量や食品表示方法はどうなっているのでしょうか?
本みりんは飲むと健康に良いのか、糖質量や食品表示方法についてご紹介しますよ!
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]本みりんって、甘そうだけど、飲んでも大丈夫なの?[/ふきだし]
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180908-111334.png” from=”right”]本みりんは、簡単にいうと甘いお酒なのよ。でも、「みりん」と名がつけばすべて飲めるわけではないから、注意しましょう![/ふきだし]
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本みりんについて簡単に解説!
みりんは身近な調味料ですが、意外と知らないことが多いです。
また、みりんの食品表示ラベルを見ると、本みりんのほかに、みりん風調味料というのもよく見かけますよね。
ちがいは何なのでしょうか?
どちらが飲むのに適しているのでしょうか?
本みりんの歴史って?
本みりんが中国から日本に伝わったのは戦国時代のころで、甘みのあるお酒として広まっていきました。
江戸時代中期になると、そばつゆやかば焼きのたれなどに用いられて、調味料としても使われるようになっていきます。
やがて昭和の高度成長期の時代に、みりん風調味料が登場します。
このみりん風調味料に対して、昔ながらの製法でつくられた「本物」のみりんは、「本みりん」とされました。
今では本みりんをお酒として飲む人はあまりいないですが、こんな歴史があったんですね。
本みりんは、その他のみりんと何がちがうの?
みりんとよばれるものには、本みりんとみりん類似調味料があります。
本みりん | みりん風調味料 | 発酵調味料(みりんタイプ) | |
原材料 | もち米・米こうじ・醸造アルコール(酒税法に定められたもの) | 糖類・米・米こうじ・酸味料 ・調味料 | 米・米こうじ・糖類・アルコール・食塩 |
アルコール度数 | 12.5~14.5% | 1%未満 | 8~15% |
塩分 | – | – | 1.5~2% |
本みりんは、原材料を熟成させてつくられた酒類です。
ビールのアルコール度数が5%程度ですから、本みりんのアルコール度数はけっこう高いですよね。
お酒なので、本みりんを販売するには酒類の販売免許が必要です。
本みりんに対し、みりん風調味料はアルコール度数を抑え、発酵調味料は食塩を加えてあります。
これにより、みりん風調味料と発酵調味料は、酒類として扱われません。
本みりんは飲むことができるの?
本みりんはアルコール度数の高いお酒だとわかりましたが、「本みりん」と書いてあれば、どれでも飲んでも大丈夫なのでしょうか?
いえいえ、ちゃんと飲める本みりんを見極める必要があるんです。
家にある本みりんを飲むのはまだ早いですよ!
本みりんの原材料は?
本みりんは、米こうじ・もち米・米焼酎からつくられる、甘いお酒の一種です。
原材料を40日~60日間かけて糖化・熟成させます。
米こうじの酵素が働き、もち米のデンプンやタンパク質が分解され、本みりん特有の風味がつくられます。
古くは蜜醂酒(みりんしゅ)とよばれて飲まれていました。
本みりんはどれでも飲めるの?カラダに良い?
本みりんは、過去にお酒として飲まれていましたが、現在は飲める本みりんと飲めない本みりんがあるんです。
飲めるか飲めないかは、原材料で見分けます!
飲める本みりん→米こうじ・蒸したもち米・米焼酎の3つだけを合わせて発酵させて、数年間熟成させたもの。
飲めない本みりん→「飲める本みりん」を約4倍に薄めており、醸造アルコールや糖分で味をととのえたもの。
飲める本みりんは、米のタンパク質や糖分が、熟成によってアミノ酸やビタミンなど、カラダに良い成分に変化しています。
江戸時代には、栄養ドリンクとして飲まれていたこともありました。
飲めない本みりんは、調味料向きの商品なので、お酒として飲むと抵抗を感じます。
現在、国内で飲むことができるみりんをつくっているのは、全体の2~3%しかないので、見つけるのはなかなか大変ですね。
本みりんの糖質量は?
みりんは甘みがありますが、糖質量はどうなのでしょうか?
糖質量は、炭水化物量-食物繊維量で計算されます。
本みりんとその他の調味料を比較してみましょう。
100gあたりの糖質量 | |
本みりん | 43.2g |
みりん風調味料 | 54.9g |
こいくちしょうゆ | 10.1g |
米味噌(甘味噌) | 32.3g |
めんつゆ | 8.7g |
ケチャップ | 25.6g |
本みりんはかなり高いですね。
普段は大量に摂取するものではありませんが、本みりんを飲むとなれば注意が必要です。
本みりん大さじ一杯で7.8gの糖質量です。
1回の食事の糖質量を、10g~20g以下に抑えることを推奨している医師もいるので、取りすぎには注意してくださいね。
本みりんの食品表示と表示方法は?
本みりんは、食品表示ラベルに「名称:本みりん」とあります。
名称を確認し、みりん風調味料や発酵調味料とまちがえないようにしましょう。
また、本みりんの原材料表示は、一般的には「もち米・米こうじ・醸造アルコール・糖類」となります。
前述したように、飲める本みりんは、原材料が米こうじ・蒸したもち米・米焼酎の3つだけになります。
覚えておきましょう!
まとめ
本みりんは、昔はお酒として飲まれていて、アルコール度数もけっこう高めです。
現在は調味料として使うことがほとんどですが、飲める本みりんも若干ですがつくられているんですね。
飲める本みりんなのかどうかは、原材料名を要チェックです!
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]本みりんのアルコールは、加熱すれば飛んでなくなりますよ![/ふきだし]
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