コンソメって「固形タイプ」と「顆粒タイプ」がありますが、どう選んだら良いかわかりませんよね。
実はコンソメって、固形か顆粒かで、使い方や適した調理法が違うんです!
コンソメの固形と顆粒の違いや、固形タイプのコンソメは顆粒で何gか?大さじ・小さじにの目安をご紹介します!
コンソメには変わりないし、違いもわからないから、適当に買ってきちゃった。
詳しい違いや特徴を見ていきましょう!
コンソメの固形と顆粒の違いとは?
固形も顆粒もどちらも旨みたっぷりのスープを、それぞれの形状に加工したものです。
味や旨みは変わりませんが、形状によって違いがあります。
固形タイプは一つずつ個別に包装されていて保存が楽で計量の手間もありません。
顆粒タイプは粒状のためさっと溶けやすく、使う分量の調節も自由です。
保存場所によっては油脂が溶けだして固まってしまうという難点があります。
固形タイプと顆粒タイプの特徴と適した料理
固形タイプ・顆粒タイプそれぞれ使う上でメリット・デメリットがあります。
特徴よく知って使い分けましょう。
固形タイプ | 顆粒タイプ | |
メリット | ・一つずつ包装されているので保存が楽
・計量の手間がないので簡単に使える |
・粒状なので溶けやすい
・細かな分量の調整ができる |
デメリット | ・水分の少ない料理では溶けにくい
・少量使いたい時不便(砕いたり・溶かす手間がかかる) |
・保存状態によっては固形より油脂分が溶けだし固まったり、変色する
・袋タイプは容器に入れ替える |
適した料理 | スープ・シチュー・カレーなどの煮込み料理 | ・炒め物・チャーハン・パスタなど
・ハンバーグなど肉の下味つけ |
どう使い分けたらいいのかしら?
ビーフはコクのある味わいなのでビーフシチューやカレーがおすすめよ。
固形コンソメは顆粒で何g?大さじ小さじでは〇杯!
お料理のレシピを見ていると、コンソメ○個と書いてあったり、大さじ○杯と書いてあったり色々で悩みますね。
そこで簡単に置き換える目安をご紹介します。
固形タイプのコンソメは1個が約5gです。顆粒タイプのコンソメは小さじ1杯が約3gです。
固形タイプ | 顆粒タイプ |
1個 | 小さじ 2杯 または 大さじ 1⁄2杯 |
1⁄2個 | 小さじ 1杯 |
1個 + 1⁄2個 | 大さじ 1杯 |
固形コンソメの砕き方や溶かし方
固形のコンソメしか手元にないけれど、どうしても粉末のコンソメが使いたい時はどうしますか?
お昼のチャーハンに使いたいだけなのに、近所のスーパーに走るのは悔しいですね。
そんな時に役立つ、固形のコンソメを粉末にする方法をいくつかご紹介しますね。
レンジでチンする
固形のコンソメをラップでゆったり包む→600Wで30~40秒、チンする→レンジから取り出したらラップのまま指で押してつぶす。
レンジのワット数やコンソメの量、気温などによって多少設定時間がかわります。
様子を見て少しずつ行ってください。
指でつぶすほかに、スプーンのへらなどを使っても良いでしょう。
レンジでチンした後に、つぶさずに包丁で切るとお好みの大きさにカットできます。
おろし金ですりおろす
おこし金でひたすらおろします。細かい粉末状になります。
100円均一などで売っている小さいおろし金が使いやすいです。
コンソメが小さくなると指までおろしてしまうかも!
ほどほどの大きさになったら無理せず固形のまま保存しましょう。
包丁で削る
固形コンソメの角から少しずつ削っていきます。
これも小さくなるとケガの恐れがあるので気をつけてくださいね。
ひたすらつぶす
コーヒーなどの瓶の底、肉たたき、めん棒と使う道具はお好みで!
包みのままのコンソメをコンコン・グリグリとつぶします。
力を入れすぎると包みが破れてしまうので、適度な力加減がコツのようです。
粉末にしたら簡単に溶かすことができますね。
固形のまま溶かしたい時は少量の熱湯をかけて時間をおけば溶けやすくなります。
コンソメとブイヨンの違いは?
スーパーの売り場ではコンソメとブイヨンは同じ陳列棚に並んで売られていますね。
パッケージなど見た目も似ているので同じものと混同されますが、コンソメとブイヨンは実は別物なのです。
コンソメとブイヨンの違いをご紹介します。
ブイヨン(仏語:Bouillon)
ブイヨンはフランス語で「出し汁」という意味です。
ニンジンや玉ねぎ、セロリなどの野菜、肉や魚を長時間煮込むことで美味しい旨みが抽出されます。
調味料を加えて味付けする前の状態で、色々な料理のベースとなります。
私たちが日頃使っている昆布やかつお節の出し汁と同じイメージですね。
コンソメ(仏語:consommé)
コンソメはフランス語で「完成された」という意味です。
旨みエキスがたっぷりのブイヨンに肉や野菜をさらに加えてじっくりと煮込み、具材ごと濾して塩などで味を調えたスープです。
澄んだ琥珀色のスープはそのまま食卓に出すこともできる、まさに「完成された」料理なのです。
ブイヨン | コンソメ |
・野菜や肉・魚を長時間煮込んだ洋風の出し汁
・味付けする前の料理のベースになる |
・ブイヨンにさらに肉や野菜を加えて煮込み、味付けをしたスープ
・琥珀色が美しく食卓に出せる完成したスープ |
・カレーやシチューなどの煮込み料理
・ピラフ・リゾットなど洋風のごはん料理 ・ミートソース・ポタージュスープ・クリーム煮 |
・野菜スープ・コンソメスープなど透明なスープ
・炒め物・チャーハン・パスタなどの味つけ ・料理の最後にしあげの一振り |
ブイヨンとコンソメは代用することはできるの?
元々、コンソメはブイヨンをベースに味付けをしたスープなので代用しても全く問題はありません。
日本で販売されているブイヨンは多少の塩で味付けはされていますが、コンソメの様のお湯で溶いて飲むには薄味の様です。
味の濃さに違いがありますのでその点は注意しましょう。
また、ブイヨンはコンソメのように透明ではなく多少の濁りがあります。
色合いが気になる方は控えた方が良いでしょう。
コンソメの代わりにブイヨンを使うとき
旨みと塩を足すことでコンソメの代わりになります。ベーコンやキノコ類など旨みが出る食材を加えたり、鶏がらスープなどでコクを足してみましょう。
ただし、鶏がらスープを使うとほのかに「中華」の香りが…そんな時はハーブやコショウを使うとよいですよ。
市販のブイヨンも塩で味付けしてあります。思っているより塩分が入っているので入れすぎには気をつけてくださいね。
ブイヨンの代わりにコンソメを使うとき
ブイヨンよりしっかりと味が付いていますので、使用するコンソメの量を少なくしたり、お料理全体の塩分を控えましょう。
こまめに味見をして味を調えてください。
コンソメは私たちのキッチンにかかせない洋風調味料だけど、知らないことが多くて驚いたわ。
固形タイプは長時間煮込むお料理に向いているし、顆粒タイプは自分の好きな分量を簡単に手早く加えてさっと味付けすることができるのね。
固形タイプを砕けば、顆粒タイプと同じように使えるわね。色々な方法があってビックリ!。
コンソメは完成したスープ、ブイヨンは洋風の出し汁ということもはじめて聞いたわ。
今度はコンソメ売り場で迷わずにすみそうね。