カレーにガラムマサラを追加すると本格的なお味に!
カルダモンなどが入ったガラムマサラを家で簡単に作ってカレーやチャイ、タンドリーチキンに利用してみましょう。
ガラムマサラの簡単作り方とカルダモンやカレー粉、チャイやタンドリーチキンの関係についても併せてお伝えします。
自分で手作りもできるなんて、びっくり!
一振りするだけで家の普段のカレーやチキン、おまけにチャイにもいれると本格的になるらしいのよ。さっそくみてみましょう!
暑い夏には特にカレーが食べたくなります。
おうちのカレーがガラムマサラを加えただけで本格的な味になります。
市販のガラムマサラも売っていますから、こちらも代用するだけで美味しいですが、何といっても手作りでガラムマサラが簡単に出来たら、より香りも味も深く美味しくなりますよ。
ガラムマサラを手軽につくるには、主にカルダモンなどの調味料他をいくつか混ぜます。
ガラムマサラはカレーによく使われますが、そもそもカレー粉とガラムマサラの違いは何なのでしょう。
ガラムマサラって?
ガラムマサラは沢山のスパイスが入った万能なスパイスです。
ガラムマサラの正体はなんなのでしょうか?
ミックススパイスなのですが、スパイスの配合はメーカーや家庭によって違います。
ガラムマサラとはどんな香辛料なの?
ガラムマサラは、インドが発祥のブレンドスパイスで、インドの3〜10種類の混合スパイスなです。
ヒンディー語で、ガラムはhot(熱い)、マサラは混合スパイスを挽いたものという意味です。
ガラムマサラは、インドでは肉類から野菜、豆、乳製品など幅広い料理に使われます。
一般に一番知られている中ではカレー料理の仕上げに振りかける、と本格的な風味になるということです。
インドカレーといってもさまざまな種類があり、いろいろなスパイスを使いますから「難しい…」と思ってしまいます。
ガラムマサラは、調理の途中で加えるスパイスとは区別して使うようです。
古来マサラはインドの家庭料理には欠かせないもので、カルダモン、ブラックペパー、クローブ、クミン、コリアンダー、シナモンなど、日々調合を調整しながら使われてきました。
カレー粉とは違うの?
カレー粉は、スパイスに詳しくなくても、手軽にカレーを作ることができ、カレー作りには欠かせない材料ですよね。
ですが、このカレー粉は、インドではあまり使われていなんです。
カレー粉は、かつてのイギリス人が、赴任先のインドからスパイスを持ち帰り、混ぜて作ったものが「カレー粉」として広まったといわれています。
なので、カレー粉発祥の地はイギリスということですね。
一方「ガラムマサラ」は、インド発祥のミックススパイスです。
ブラックペッパーや、シナモン、カルダモン、コリアンダーなどの、複数のスパイスを混ぜて作られています。
主な違いはターメリックの有無でしょう。
「日本のカレー粉」はカレー料理で使われるミックススパイスで、複数・多数の材料を配合して作られています。
日本ではミックスされた既製品が販売されていますよね。
各家庭でクミン、クローブ、ブラックペッパー、シナモン、ターメリック、ベイフリーフ、皮付きビックカーダモンなどの様々な単体スパイスを混合し、砕いて、すって、我が家の味の「ガラムマサラ」を作るのです。
奥が深いです。
ミックスされているスパイスは基本的なスパイスそしてクミン、クローブ、ブラックペッパー、シナモン、ターメリック、ベイフリーフ、皮付きビックカーダモンなど。
その他のスパイスはお好みに追加で入れてもOK!
手作りのガラムマサラは何からできているの?
それでは作り方について見ていきましょう。
ガラムマサラの作り方
スパイスをその場で調合していくだけなので、ガラムマサラを作るのは思っているより簡単です。
- ジンジャー
- クミン
- コリアンダー
- カーダモン
- クローブ
- シナモン
- ナツメグ
- ブラックペッパー
- メース
- レッドペッパー
スパイスをその場で調合していくだけです。
自分の好みにぴったりの「マイ・ガラムマサラ」を作ってみてはいかがでしょうか?
ここでは基本のレシピを紹介しますので、まずはこのレシピで作ってみて、それからいろいろ加えたり減らしたりすると面白いでしょう。
ガラムマサラの作り方の材料(作りやすい量)
- ガラムマサラの材料
- クローブ 5g
- シナモン1本(3~5g程度)
- カルダモン 5g
- ブラックペッパー 5g
- クミン 10g
- ローリエ 2~3枚
作り方
材料をブレンダー(ミキサー)で粉砕し、粉末状にする。
必須の香辛料のカルダモンてどんなもの?
カルダモンの説明です。
(Cardamom)別名は小豆く(しょうずく)といい、利用部位は果実のところです。
カルダモンは、ショウガ科に属する多年草の一種です。
原産は、インドやスリランカ、マレー半島といわれており、清涼感のあるさわやかな香りとピリッとした辛みほろ苦さが特徴です。
カレーをはじめ、煮込み料理など、フランスやイタリアなどの欧米よりはエスニック料理に使用されることが多いスパイスです。
歴史はとても古く、なんと紀元前から生薬や香辛料として今日まで使われてきています。
その歴史の古さから「最古のスパイス」ともいわれています。
加えてカルダモンには、疲労回復効果があるともいわれている香辛料です。
カルダモンの特徴
こんな奥深くて歴史ある、スパイス&ハーブです。
甘くエキゾチックな、そして、すっと爽やかな強い香りをもっています。
「香りの王様」や「スパイスの女王」と呼ばれることもある魅惑的な香辛料です!
カルダモンの実(果実)は、長さ1~2cmほどの球形、卵形または長楕円形で、緑色~黄緑色をしています。
実の内部は3室に分かれており、暗褐色、黒褐色の種子が入っています。
角ばった約2mm大の小さな種子のところに、強い特有の芳香があります。
ガラムマサラや中でも主役級のカルダモンと相性の合うお料理
なにより誰でも頭に浮かぶのはカレーですね。
なんたってカレー粉の主原料のひとつでもあります。
そしてほかにも、カルダモンはチャイやピクルス、パン、ケーキなどにも合います。
特に北欧、インド、中東、エジプトなどで多用されるスパイスなので他にもソース、ドレッシング、肉・魚料理やカレー料理は勿論のこと。
パンや菓子、ドリンクなどの香りづけに使われているのです。
アラブ諸国では、お客様のおもてなしにカルダモンで香りづけをしたコーヒーが欠かせないという、万能で魅惑の香辛料なのです。
なんだか古来から人々の生活に香りとともに共存していて、体にも有効で世界に広がっていた歴史をみても、とても素敵な香辛料ですよね。
カレーの仕上げに使おう。
カレーに欠かせない香辛料にご説明のとおりガラムマサラの中にもはいっている「カルダモン」です。
さて、作り方に凝りだすと奥深いのがカレーの世界です。
カレーファンは老若男女問わず、たくさんいます。
その数だけその家、その味があって、さまざまなカレーのレシピが溢れています。
基本、自分好みのカレーがあれば大満足するのですが、ここに更に「ガラムマサラを手作りして」加えてみたら、たったそれだけで、新たな味に出会えます。
新たな風味の本格的なカレーの種類にもレパートリーが増えます。
カレーはお好みのものを作って、仕上げにまずは香辛料を混ぜたガラムマサラを手作りして使ってみてください。
そして味を応用してみてください。
カレーは好きな作り方が一番ですからね!
仕上げにいれた手作りラムマサラで、満足感でいっぱいです。
だって美味しく仕上がるからです。
ここでお話してきたものは基本『仕上げ』用に使用した、すごいスパイスのガラムマサラです。
カレーの仕上げのガラムマサラ!です。
チャイにもガラムマサラの中でも存在感ある主役香辛料の1つ「カルダモン」を使ってみよう。
香辛料の存在は料理をスパイシーに仕上げるということは知っていますね。
ここでカレー以外の使い方やおすすめレシピをご紹介します。
本格的なスパイスの香り広がるチャイです。
チャイのレシピ
まずはチャイのレシピをご紹介します!
材料(2〜3杯分)
- 茶葉…大さじ山盛り1杯(約10g)
- 水…250ml
- 牛乳…250ml
- シナモンスティック…1/2本
- カルダモン…2粒
- クローブ…2粒
- 黒こしょう…2粒
- しょうがスライス…2〜3片
- きび砂糖…大さじ1.5〜2(約20g)
作り方
下準備
- カルダモンはさやに切り込みを入れて裂く。
- シナモンスティック、クローブは手で軽く砕く。
- しょうがをスライスする。
- 鍋に茶葉、スパイス、しょうが、水を入れ中火にかける。
- ふつふつと沸いてきたら火を弱め、1〜2分ほどかけてしっかりと煮出す。
- スパイスの香りが立ってきたら、牛乳、きび砂糖を加える。
- 時々混ぜながら4分ほどかけてゆっくりと温め、沸騰する寸前で火をとめる。
カルダモンをタンドリーチキンにも使おう。
カレー粉にパウダースパイスを加えるだけで本格的な味になります。
2種類のレシピをご紹介しますね。
すぐ食べたい場合と、一晩寝かせる場合も違いがあります。
鶏肉の量やヨーグルトの量でも出来上がるソースの感じが少し違うかもしれませんね。
材料
- 鶏もも肉…300g
- 塩胡椒…適量
- レモン汁…数滴
■ マリネ液
- ヨーグルト…100g
- カレー粉…小さじ2
- カルダモンパウダー…小さじ1
- 塩…小さじ1
- にんにく(チューブ)…1.5cm
- 生姜(チューブ)…1.5cm
作り方
- 鶏肉は一口大に切り、塩胡椒とレモン汁を振っておく。
- マリネ液の材料をすべて合わせ、1の鶏肉を入れて冷蔵庫に最低1時間置く。
- フライパンに油を熱し、中火で焼く。
スパイスはお好みで変えてみてください。フライパンにクッキングシートを敷いて焼くと焦げ付きません。
もう少し細かく香辛料を入れたいというお方には下記でつくってみてもいいですね。
基本は上の作り方と同じです。
材料
- 鶏もも肉1枚
- ヨーグルト…200ccくらい
- クミンパウダー…小さじ1/4くらい
- コリアンダーパウダー…小さじ1/4くらい
- ジンジャーパウダー…小さじ1/4くらい
- シナモンパウダー…小さじ1/4くらい
- ナツメグパウダー…小さじ1/4くらい
- パプリカパウダー…小さじ1/4くらい
- カルダモンパウダー…小さじ1/4くらい
- ☆チリパウダー…小さじ1/4くらい
- ターメリックパウダー…小さじ1/4くらい
- 塩適量…
- 胡椒適量…
作り方
- 鶏ももにくを適当な大きさに切り、かるく塩胡椒を振り、10分ほどおきます。
- プレーンヨーグルトを用意します。
- ヨーグルトに☆のスパイスを振り入れてよく混ぜます。ひと手間ですが、一晩冷蔵庫で寝かせます。
- 翌朝、グリルにホイルを敷き、穴を開けた上にチキンを並べてグリルします。
- 両面よく焼けたら出来上がり。
- カレーをかけて、好みでかぼちゃなど載せるとさらにおいしさアップします!
スパイスはどれも少しずつ、同じくらいの量入れてよく混ぜること。
焼くときは網の上で焼くか、グリルにホイルを敷いて穴を開けるとグリルをあまり汚さずにすむでしょう。
油も落として焼けますよ。
上のレシピが面倒ならば、さきに混ぜて香辛料としてつくっておいたガラムマサラをつかってもいいですね。
そもそも香辛料は家庭の好みで混ぜるものであり、それが「ガラムマサラ」です。
ご自身の味をつくってみてください。
ガラムマサラは万能!
自家製のガラムマサラ。
既製品より断然香りがいい!自分好みのスパイス配分を見つけてください。
カレーだけでなく、紅茶やアイス、サングリア作りや、ワインに足しても美味しい、超万能ガラムマサラ。
私たちに身近な使い方はやはり、完成したガラムマサラをカレーに加えることでしょう。
例えば、レトルトのチキンカレーを使用したときにグッと美味しくするには、火にかけて温めたらガラムマサラを加え、ひと煮立ちさせるだけで完成!
というわけでカレーは一般的なルーを使ったカレーでも、本格的に自分で作ったインドカレーでもどんなカレーでもOKです。
ポイントは2つ。
出来ればガラムマサラを一回量ずつ作ることと、カレーに加えたら加熱しすぎないことだけです。
手軽に混ぜてガラムマサラをつくってお料理を楽しみましょう。
ガラムマサラを入れることによって味は深みが増し、辛味だけでなく特有の個性が強調されます。
インド系のお味は当たり前ですが、香辛料が大好きな方には特にやみつきになることでしょう。
ガラムマサラを使うことで、簡単に本格的なカレーができて他の料理にも利用できるなら抜群にレパートリーが増えますね。
ガラムマサラなど香辛料たちを、普段食べているカレーの隠し味としての仕上げにつかったり、素材によってはチャイなどに混ぜること、タンドリーチキンにも味付けにつかったり、その存在感の感じ方はそれぞれの好みです。
古来から他の国の人々から使われ続けてきた魅惑の香辛料たちの歴史にもさかのぼると会話も進み、いつもの食卓の香りがより一層豊かなものになるかもしれませんね。
さっそく作ってみたくなったわ。暑い夏にはやっぱりカレー!通年カレーの味は勿論食べたくなるもの!
家でスパイスからつくったらみんな、びっくりするわ!