エスニック料理によく使われる香辛料「カルダモン」は、脳機能を改善させる効能があると言われます。
カルダモンが持つ他の効能とは?詳しく解説していきます。
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダのオイルへのカルダモンの使い方もご紹介します。
しかし、アーユルヴェーダによって効果が得られる一方、心配なのは副作用です。
副作用があるのか、また出るとしたらどのような症状が出るのか、についてもお伝えします。
話題の香辛料を上手く取り入れて、健康な体を目指しましょう♪
カルダモンとは?脳機能を改善など効能もご紹介!
インド料理を中心として、エスニック料理に多く用いられる香辛料であるカルダモン。
カルダモンの基本的な知識と使い方、そして脳機能を改善させるなどの効能をご紹介していきます。
そもそもカルダモンとは?
カルダモンは、南インドが原産のショウガ科の多年草・ショウズクの種子部分のことです。
日本での呼び名・カルダモンは、ラテン語の「Elettaria cardamomum(エレッタリア カルダモムム)」に由来する、英語の「cardamom(カーダモン)」から来ていると言われています。
また、一説によるとその名前は、ヒンドゥー後で心臓という意味を持つ「cardia(カルディア)」と生薬を意味する「amoumum(アモーマム)」を合わせて「心臓の形を持つ生薬」という意味からきているとも言われています。
古くはインドやローマで、現在ではノルウェーやスウェーデンなどの北欧で特に愛用されています。
その樟脳に似ているとも言われるスパイシーで清涼感のある独特の香りから「香りの王様」という別名も持ち、その種子には平均で5%の精油が含まれているそうです。
コーヒーに入れる?カルダモンの使い方
カルダモンは、カレーやチャイなどインド料理の味つけ・香りつけとして使われていることは有名です。
中東でカルダモンは「歓迎のシンボル」とされていて、客人をカルダモンコーヒーでもてなす、という習慣があるそうです。
中東ではポットの口にカルダモンを詰めて風味つけしますが、日本ではカルダモンホールのさやをコーヒー豆といっしょに保管することで風味つけするのが一般的です。
その他にもハーブティーにしたり、ワインに入れて飲んだりするのがおすすめ!
肉料理の臭み消しやパン・スイーツの風味つけにも使用されるなど、幅広い使い方ができます。
また、カルダモンは食べるだけでなく、香水の原料としても古くから使われてきました。
リラックス効果があるため、アロマオイルとしても使われていますよ♪
脳機能を改善させるって本当?カルダモンの他の効能も!
カルダモンには数多くの効能があると言われ、その中でも特に注目されているのが「脳機能の改善」効果です。
それにより、集中力や記憶力が高まり、仕事や勉強などの物事を積極的に行う意欲を湧き起こす効果が期待できます。
その他の効果も簡単にまとめてみました。
- おなかの調子を整える効果
- 交感神経に作用してリラックスさせるなど疲労回復をさせる効果
- 発汗を促す作用による体温の調節効果
- 抗菌作用による口臭予防効果
- 消化・脂肪燃焼によるダイエット効果
また、呼吸器官の改善効果も期待できるので、風邪を引いたときや花粉症の季節にカルダモンのアロマオイルなどで香りを取り入れると楽になるそうです。
カルダモンコーヒーやカルダモンティーなどを飲めば、体が温まり、肺の血流も改善されるので、ぜんそくなどの重い呼吸器系の病気を緩和させることもできます。
アーユルヴェーダのアロマへのカルダモンの使い方は?
アーユルヴェーダとは、インド大陸で生まれた、食事療法や睡眠の改善などで治療を行う伝統医学のことです。
カルダモンは、アーユルヴェーダにおいて最も安全な消化促進効果があるハーブの一つとされ、重宝されています。
食事として摂る場合には、ご飯を炊くときに数粒入れて炊いて香りを付けたり、チャイやコーヒーへ入れたりするのが効果的とされています。
牛乳と混ぜコーヒーへ入れると、粘液の生成を抑えカフェインの毒性を中和してくれるので気楽に楽しむことができます。
カルダモンの完熟する前の種子だけを取り除き乾燥させた後、水蒸気蒸留法で抽出された精油であるエッセンシャルオイルは、アロマテラピーへの使用も効果的です。
香りがとても強いため、香りによる効果・効能が得られやすいのが特徴です。
その香りは、体だけでなく心もリラックスさせたいときや、強さを求めるときにもオススメです。
また、体を温める効果もあり、呼吸器系のトラブルを抱えているときにも効果があるといわれています。
気になる副作用、控えた方がいい場合は?
カルダモンは通常の使用の範囲では安心して使えるハーブですが、過剰に摂取するとその代表的な効果の一つである「消化促進」を阻害してしまう可能性がある、とされています。
また、子供の場合も、消化を阻害する可能性があるため、大量に与えるのは禁物です。
カルダモンには、これらの痛みを鎮める効果がありますが、痛みがなくなったことで危機感を失ってしまい症状が悪化していってしまう可能性があるからです。
また、問題は確認されていませんが、妊娠・授乳中の方も安全性が確立していないため使用は控えた方がいいでしょう。
まれにではありますが、敏感肌の人の場合は、肌へ使用するとアレルギー反応が出てしまうこともあるので、アロマオイルを使用する際には少量を試してからにしましょう。
ここまで、カルダモンの効能やアーユルヴェーダのアロマへの使い方、副作用についてお伝えして参りました。
過剰な摂取は効果を高めずにむしろ体にとって有害となるので控えましょう。
適切な量を守り、カルダモンを取り入れた健康的な生活を目指しましょう!