ゼリーなどを固めるときに使うゼラチンと寒天には、どんな違いがあるのでしょうか?
互いに代用することは可能なんでしょうか?
原材料や食感、融点、カロリーなどの違いを知っていれば、それぞれの利点を生かした使い方ができますよね♪
ゼラチンと寒天の食感、融点、カロリーなどを比べて、互いに代用可能か調べてみました!
ゼラチンと寒天って何から作られているの?原材料や成分は?
ゼリーや杏仁豆腐のようなデザートを作るとき、ゼラチンか寒天を使いますよね。
ゼラチンと寒天は、それぞれ何から作られているんでしょうか?
プルプルして透き通ったものの正体は何なのでしょうか?
ゼラチンの原材料や成分は?
ゼラチンの原材料は、牛やブタの骨や皮に含まれるコラーゲンなんです。
つまり、ゼラチンの成分はタンパク質です。
色は、透き通った白色ではなく、透明感のある薄黄色をしています。
寒天の原材料や成分は?
寒天の原材料は、テングサやオゴノリなどの海藻です。
海藻なので、寒天の栄養成分は食物繊維なんです。
寒天の色は、濁った白色です。
ゼラチンと寒天は、食感、融点、カロリーに違いがある?
前述したように、ゼラチンは動物性のもの、寒天は植物性のものから作られているというのが大きな違いです。
ゼラチンと寒天の食感や融点、カロリーの違いはどのようになっているでしょうか?
それぞれの特徴を知って、料理に使い分けていきたいですよね。
ゼラチンと寒天のそれぞれの食感は?
ゼラチンの食感は、プルンとしていて、ねばりや弾力あるものです。
寒天の食感は、弾力があまりなく、歯切れが良い感じです。
一般的には、弾力のあるプリンにはゼラチンが、歯切れの良い水ようかんには寒天が使われていることが多いですよね。
ゼラチンと寒天の融点に違いはある?固まる温度は?
ゼラチンの融点は50~60℃ですが、寒天の融点は90℃以上と溶けにくく、大きな違いがあります。
また、固まる温度も差があり、ゼラチンは20℃以下なので冷蔵庫が必要ですが、寒天は40℃〜50℃なので常温でも固まります。
ゼラチンを使ったものは冷蔵庫に保存しておかないと溶けますが、寒天は常温で放置しておいても溶けません。
子どものお弁当に手作りゼリーを入れるなら、寒天がオススメです。
ゼラチンと寒天のカロリー低い方は?ダイエットしているならどちらが良い?
ゼラチンの方がカロリーが高いですが、ゼラチンも寒天もダイエット中に使えます。
液体100gに溶かしたゼラチンは7Kcal、寒天は3Kcalで、どちらも低カロリーですよ。
ゼラチンのタンパク質や、寒天の食物繊維は、ダイエットに欠かせない栄養素です。
ただし、ゼラチンや寒天を使って作ったデザートの糖質には気をつけてくださいね。
ゼラチンの食感は弾力があり、寒天の食感は歯切れが良い感じ。
ゼラチンは冷蔵庫で保管しておかないと溶けるが、寒天は常温でも大丈夫。
カロリーはゼラチンの方が高いが、どちらも低カロリー。
ゼラチンと寒天は互いに代用できる?注意点は?
ゼラチンと寒天を互いに代用するとき、大きな違いを感じるのは食感ですよね。
食感の違いから、下記のように用途が大きく分類されます。
ゼラチンの主な用途 | ゼリー、プリン、ムース、シチューの隠し味 |
寒天の主な用途 | ゼリー、水ようかん、杏仁豆腐、煮こごり |
プルンとしたゼリーが食べたいなら、ゼラチンを使う必要があります。
では、互いに代用するにはどんなことに気をつければ良いでしょうか?
ゼラチンと寒天を互いに代用する方法は?
ゼラチンを寒天で代用したいときには、寒天の量を少なくするとゼラチンの食感に近くなります。
寒天は、ゼラチンの10倍もの固まる力があるので、10分の1くらいでも良いです。
寒天をゼラチンで代用したいときは、ゼラチンの分量を多めにします。
寒天の固さに近づけるため、寒天の分量の3倍ぐらいにしてください。
ゼラチンは常温だと溶けるので、冷蔵庫で冷やして食べるものだけに使ってくださいね。
ゼラチンと寒天、それぞれの注意する点は?
ゼラチンも寒天も、使うときに注意する点がありますので、それぞれ覚えておいてくださいね。
「あれ、固まらない…」というときは、必ず以下確認してみてください。
- ゼラチン・寒天 共通→酸味の強いレモン汁・果汁は固まりにくい。ゼラチンもしくは寒天の分量を増やすか、果汁などを薄めて使う。
- ゼラチン→タンパク質を分解する酵素をもつ生の果物を混ぜると固まらない。パイナップル、パパイヤ、キウイなどは生は不可、缶詰ならOK。
- 寒天→しっかりと煮て溶かしきって使う。寒天液に牛乳などを加える場合は、分離しないように温めてから加える。
注意点を守って、美味しいデザートを作ってくださいね♪