ファストフード店ケンタッキーでビスケットなどを買うときに付いてくる「メープルシロップ」は、いつから赤ちゃんに与えても大丈夫なのでしょうか?
そもそも、なぜケンタッキーのメープルシロップを赤ちゃんに与えてはいけないのでしょう?
いつからならOKなのか、量は?なぜあげてはいけないのか理由をお伝えしていきます。
ケンタッキーのメープルシロップはなぜ赤ちゃんにあげてはいけないの?
メープルシロップとは、サトウカエデの樹液を濃縮した甘味料で、基本的にカエデの樹液100%のものしかメープルシロップと呼ばれることはありません。
ハチミツとよく似ていますが、ハチミツはミツバチが花の蜜を採集して、巣の中で加工・貯蔵されたものをいい、全くの別物です。
ハチミツと比べると、メープルシロップはミネラルなどの天然成分が豊富に含まれています。
ハチミツは赤ちゃんにあげてはいけない、というのは広く知られていますがその理由を詳しく知らない方も少なくないのでは、と思います。
また、なぜケンタッキーのメープルシロップまでも赤ちゃんにあげてはいけないと言われているのか、お伝えしていきます。
ハチミツはどうして赤ちゃんにあげてはいけないの?
ハチが花から集めてくるハチミツには、土壌に生息している菌が含まれてしまう場合があります。
大人ならボツリヌス菌が体内に入っても打ち勝てるのですが、まだ腸内環境がちゃんと整っていない赤ちゃんの体内に入ると増えて毒素を出し、最悪の場合死に至る恐ろしい病気となってしまいます。
また、ボツリヌス菌は耐熱温度が120度で4分と熱に強いため、通常の加熱や料理では死滅しません。
ハチミツは一般的に包装前に加熱処理をしないため、1才未満の赤ちゃんにはあげないようにしましょう。
ハチミツと同様の理由で「黒糖」もあげないようにしましょう。
ケンタッキーのメープルシロップにはハチミツが入っている!
ハチミツと味や形状が似ていることから、赤ちゃんにあげてはいけない、と思っている方もいるかと思います。
しかし、メープルシロップは製造過程で十分煮詰めて殺菌されているため、むしろ安全な食材と言えます。
では、なぜケンタッキーのメープルシロップをあかちゃんにあげてはいけないのでしょう?
したがって、ケンタッキーのメープルシロップは正確に言えばメープルシロップではありません。
正式名称は「蜂蜜・メープル入りシロップ」であり、なおかつハチミツはメープルシロップよりも多く含まれています。
メープルシロップはいつからなら大丈夫?あげてもいい量も!
ハチミツと違いメープルシロップは赤ちゃんにあげても基本的には大丈夫ですが、あげる時期が早すぎたり量が多すぎたりするのはもちろん禁物です。
そこでメープルシロップをあげても大丈夫と言われる時期と、その量をお伝えしていきます。
いつからなら赤ちゃんにあげても大丈夫?
純粋なメープルシロップは煮詰める段階で殺菌され、着色料や保存料などの添加物は一切入っていないことから、とても安全な食品と言えます。
むしろ、ミネラルが豊富でカルシウムやカリウム、マグネシウムや亜鉛がバランスよく含まれているなど栄養価が高いため、砂糖の代わりの甘みつけとしても使うのがおすすめです。
赤ちゃんは甘い味が大好きなため、メープルシロップのような甘いものを頻繁に与えすぎると甘いものしか食べなくなってしまうことも!
与える頻度は、週に2~3回程度にしておきましょう。
糖分の取り過ぎはNG!あげる目安量とは?
天然の甘味料として安全なメープルシロップですが、糖分がとても高いため、与えすぎると糖分の取り過ぎになってしまいます。
メープルシロップの一日あたりに与える目安量を表にまとめてみました。
離乳初期 | 0~1.5グラム 小さじ1/5 |
離乳中期 | 3グラム 小さじ1/2弱 |
離乳後期 | 4.5グラム 小さじ2/3 |
離乳完了期 | 6グラム 小さじ1弱 |
1才 | 15グラム 大さじ2/3 |
2~4才 | 22グラム 大さじ1強 |
5才以上 | 30グラム 大さじ1と1/2 |
また、初めて与えるときはごく少量から試してみましょう。
ハチミツが入っているメープルシロップ風味の甘味料もありますので、しっかりと原材料を確認してから購入しましょう!
ここまで、ケンタッキーのメープルシロップを赤ちゃんにあげてはいけない理由と、メープルシロップを赤ちゃんにあげ始めてもいい時期とその量についてお伝えして参りました。
栄養価が高い上にカロリーも低めのメープルシロップは、赤ちゃんや幼い子供だけでなく大人にもおすすめの食材です。
赤ちゃんに与えるときは、ハチミツが入っていない純正のものを選んでくださいね♪