トウガラシの発酵食品である「かんずり」は、新潟の歴史ある調味料です。
新潟駅で販売されていて、柿の種と同じくお土産として人気です。
万能調味料なので食べ方もいろいろあり、自宅用とお土産用にたくさん購入する人もいるんですよ。
かんずりの歴史と食べ方に加えて、新潟駅で販売されている元祖柿の種についてもご紹介します!
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新潟の調味料、かんずりとは!歴史ある製法が有名!?
最近の旨辛ブームもあり、新潟のお土産としても人気があるんですよ。
かんずりにはどんな歴史があり、どうやってつくられているのでしょうか?
かんずりの歴史とは?
かんずりは、塩漬けしたトウガラシを雪の上にさらし、あくを抜いてから、柚子やこうじと混ぜて発酵させた発酵食品です。
豪雪地帯として有名な妙高市をはじめとする、新潟県上越地方から広まった調味料です。
かんずりは、漢字で書くと「寒作里」で、寒い地方の農家において、体を温めるトウガラシを使ったかんずりがつくられてきました。
家庭でつくられるときは、トウガラシを鉢ですりつぶして塩を混ぜ、味噌を加えたりしただけのものでした。
昭和41年に創業された会社によって製品化され、新潟県を代表する調味料となりました。
かんずりに使われるトウガラシは?
かんずりとは、簡単にいうとトウガラシ漬けのことで、地元産のかんずり用トウガラシが使われています。
もともと新潟県上越地方には、上杉謙信が持ち込んだといわれるトウガラシが根付いていました。
この中でも品質のよいトウガラシを自然交配し続けた結果、辛すぎず甘すぎないトウガラシの品種が生まれました。
通常のトウガラシより大きく、肉厚で栄養豊富なんですよ。
かんずりの製法は?
かんずりは、見た目は真っ赤ですが、辛すぎず甘すぎないのが特徴です。
これには、かんずりの歴史ある製法が関係しています。
- 9月頃、収穫したトウガラシを塩漬けする。
- 1月、塩漬けしていたトウガラシを、真っ白な雪の上に広げて3~4日さらす。(雪さらし)
- 雪さらしを終えたら、トウガラシを柚子、米こうじ、塩と仕込む。
- 年に一度、空気を入れて発酵を促す。3年かけて熟成、発酵させる。
- 初雪が降り始めるころ、寒さによって味を引き締める工程(寒ざらし)を終えたら、完成!
雪にさらすことで、雪にトウガラシの塩分が吸いとられ、トウガラシの甘味が強まるんです。
雪さらしによって、かんずりの辛い中にも甘みのある味わいが出ます。
真っ白な雪の上に広がる、真っ赤なトウガラシは、この地方の風物詩となっています。
- かんずりは、新潟県上越地方の農家などでつくられていた、トウガラシ漬けが始まり。
- 見た目は赤いが、辛すぎず甘すぎないのが特徴。
- かんずりに甘味があるのは、トウガラシの品種と、雪さらしという製法が関係している。
かんずりはどんな料理に合うの?食べ方は?
かんずりを新潟のお土産として頂いて、使い方に迷うことはありませんか?
新潟県上越地方の家庭では、かんずりが常備されており、万能調味料としてつかわれています。
どのようにかんずりがつかわれているか、どんな料理に合うのか、見ていきましょう。
かんずりに合う料理は?
かんずりは、和食にはもちろん、洋食や中華などにも合う調味料です。
料亭などでもつかわれ、味の引き立て役となります。
和食:味噌汁や豚汁、ウナギのかば焼き、鍋、刺身、焼き鳥など
洋食:ステーキ、ピザ、カレーなど
中華:ラーメンなど
かんずりは、わさび、ゆずこしょう、一味唐辛子などの代わりになる、と考えると良いです。
きゅうりやなすなどの野菜を、かんずりと醤油で漬け込めば、一夜漬けも美味しくできます。
トウガラシのパワーがあるので、体をあたためたい冬だけでなく、スタミナをつけたい夏にもオススメですよ。
新潟のお土産はかんずり?柿の種?
新潟駅では、新潟のお土産がたくさん販売されていますよね。
かんずりも有名ですが、ビールのおともにぴったりな柿の種も欠かせません!
今では全国で売られている柿の種ですが、オススメはあるのでしょうか?
元祖・柿の種とは?
新潟の元祖・柿の種といわれているのは、「浪花屋」の柿の種です。
大正12年創業の、歴史ある「あられ菓子」で、創業当時は、手作業で薄く切った餅を何枚かに重ね、小判型の金型で切り抜いてつくっていました。
創業者がその金型をうっかり踏み潰し、そのまま使用した結果、ゆがんだ小判型のあられとなり、この形をヒントに「柿の種」が生まれました。
現在販売されているのは、缶入り、袋入り、ピーナツなし、ありなど、バリエーション豊かです。
新潟駅や、新潟のショッピングセンターで販売されていますよ。
- 元祖・柿の種は、「浪花屋」の柿の種。
- うっかり踏み潰された金型から、柿の種の形が誕生した。
- 新潟駅などでさまざまなバリエーションの商品が売られている。
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