中華料理でおなじみのこりこりしたきくらげ。
お店で売られているのはほとんどが中国産の乾燥きくらげですが、ここ最近は生きくらげも見かけるようになりました。
そして意外と自分で栽培することも出来るのです。
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きくらげには黒いものと白いものがある
普段、目にする機会が多いのは黒いきくらげですが、時折、白いきくらげが使われていることがあります。黒いきくらげと白いきくらげ、いったいどう違うのでしょうか。
ふたつの違いは?
きくらげはビタミンDが豊富で鉄分はレバーの3倍、カルシウムは牛乳の3倍と言われています。
また不溶性食物繊維も豊富なので女性にピッタリの食材です。
中華料理等に使われているのはアラゲキクラゲという「黒いきくらげ」で、これが突然変異して白くなってしまったのが「白いきくらげ」です。
楊貴妃も愛した「シロキクラゲ」
先ほどの「白いきくらげ」はそもそもがアラゲキクラゲでしたが、名前が「シロキクラゲ」というものも存在します。
花びらのよう広がっていて、中国や台湾のデザートに使われることが多く、お肌に張りや潤いをもたらしてくれます。
家庭できくらげを使いたい時は?
乾燥きくらげを買う
スーパーなどの中華食材コーナーには中国から輸入された乾燥きくらげが売られています。
価格は80~100グラム400円ほどです。
通販など買える国産の乾燥きくらげは100グラムで1500円~ですから、中国産の4倍ほど高いようです。
乾燥きくらげを美味しく戻すには沸騰したお湯に入れたあと、落とし蓋をして再沸騰するまで待ちます。
生きくらげを買う
ここ最近、生きくらげを見かける機会が増えてきました。
もっともキノコの仲間でありながら椎茸やえのきなどとは異なり、常に販売されているというものではありません。
お値段は100グラム500円~。
戻す手間はいりませんがサラダで使う場合はさっと湯通しが必要となります。
いつでも手軽にきくらげを使いたい時は?
生きくらげはあまり販売されていないというだけでなく一般的なきのこと異なり少々お高く、そのためなかなか手を出しにくいというのも事実です。
そこで生きくらげを自分で栽培するという方法があります。
これならいつでも楽しめますし、収穫の喜びも得られます。
菌床と呼ばれる木に種菌を植え付け、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置きます。
あとは霧吹きで1日に数回、お水を与えてやれば2週間~1か月ほどで最初の収穫が可能です。
通販サイトや栽培業者のHPでは気軽に作れるきくらげ栽培のキットが販売されています。
生産農家としての市場参入は今が狙い時?
国産生きくらげは今現在はまだ流通数もそれほど多くないので、生産者になることはビジネスチャンスのひとつです。
もっとも野菜を栽培するよりも扱いやすいとはいえ大規模生産及び安定供給するためには,ビニールハウスや冬季は暖房必須など初期投資や維持費もそれなりに必要です。
しかし生産すると買い取ってくれる会社もあることから、そのようなシステムを利用すれば独自での販売先開拓に限界があっても大きな流通ルートに乗ることが出来るので、この方面での不安はあまりないようです。
とはいえ儲かると言っても莫大な利益が上がるというわけではなく、サラリーマンの一般的収入の1.5倍程度という話もあります。
将来的にこの業界が大きくなっていくと値崩れする可能性もなきにしもあらずです。
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