洋食のアクセントを加えるために使われることが多い「マスタード」ですが、使う頻度があまり高くないため、ついつい余らせてしまい、期限切れを迎えてしまった……、なんてことはありませんか?
そんなマスタードを有効活用できる!人気ドレッシングの作り方をご紹介します。
簡単な作り方から、お店で出てくるようなプロの味、ノンオイルドレッシングはヘルシーで大人気!
プロ顔負け&ノンオイルドレッシングの簡単な作り方を知って、食卓をさらに彩りましょう!
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そもそもマスタードって、どんな調味料なの?
マスタードは、ホットドッグやナゲットなどにつけて食べることが多いイメージがあるかと思います。
日本のからしと比較して「洋からし」とも言われますが、そもそもマスタードって何からできているでしょう?
まずマスタードそのものについてご説明してから、ドレッシングの作り方をご紹介しようと思います。
まずはマスタードについて知ろう!
マスタードは、カラシナやシロガラシというマスタードの種子・種子の粉末に水や酢などを加えて練り混ぜた調味料です。
もともと「マスタード」というのは、原料でもある植物の「カラシナ」を指す言葉だったそうです。
ベンジルイソチオシアネートは不揮発性でツンとくる香りが少ないことから辛味がマイルドで、洋食の肉料理などにたっぷりとかけて食べられます。
日本で親しまれている「和がらし」とは原料が違い、辛味成分も異なるため、同じからしですが別物と考えた方がいいでしょう。
マスタードには、種子やいっしょに配合される調味料の違いで、いくつかの種類に分類されます。
まずは、マスタードに使われる種子とその特徴を表でご紹介します。
イエローマスタードシード | 粒マスタードとして使われることが多く、マイルドな辛さが特徴。 |
ブラウンマスタードシード | 香りが豊かで辛さも強すぎない。粒マスタードによく使われている。 |
ブラックマスタードシード | 色が濃く、辛さが強いのが特徴。ペースト状にして使われることが多い。 |
普段目にするマスタードによく使用されるのはイエロー・ブラウンマスタードシードになります。
続いて、マスタードの種類を大まかに分類していきます。
ペースト状 |
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粒マスタード | 種子を挽かずにそのまま入れたものと、軽く潰した粗挽きのものがある。食感がよく、辛味と酸味が絶妙で魚料理にも相性がよい。 | ||||
ハニーマスタード | ハチミツを加えた、子供でも食べやすい甘みがあるマスタード。肉料理のソースとして使用されることが多い。 |
その他にも、マスタードは国ごとによって使用方法や特徴が大きく異なります。
上の表のイエローマスタードはアメリカ、ディジョンマスタードはフランスでよく使用されています。
日本では、イエローマスタードや粒マスタードが一般的ですね♪
実は栄養豊富?でも、食べ過ぎには注意!
マスタードはかつて防虫・防腐剤として使用されていたこともあり、菌の繁殖を防ぐ抗菌効果もあります。
材料に酢が使われていることもあり、比較的長期での保存しやすい調味料です。
空気に触れると酸化が進んでしまうので、使った後はちゃんと密閉することも大切です。
さらに、マスタードには健康によい効果がたくさんあります!
マスタードの種子に含まれる成分・アリルイソチオシアネートには、食欲を増進させ、消化・吸収のはたらきを助ける効果があります。
食べ過ぎなどによるおなかのハリを鎮める効果もあるので、肉類などの付け合わせとして食べるのは理にかなっているのですね♪
むくみの改善や利尿作用の高いカリウムも豊富に含まれているため、お酒を飲みながら塩分高めのおつまみを食べるようなときに取り入れていくと効果的です!
原料である酢の成分は、疲労物質を取り除く効果も!
さらに、がんの予防に効果があるといわれる成分を含んでいるなど、わたしたちの体にとって、とてもいい効果・効能を持つといえるでしょう。
そんな体にとってもいいマスタードですが、食べるときにいくつかの注意点もあります。
「ちょっとのせる」程度の適量を心がけましょう。
また、マスタードのカロリーはけっこうお高めで、粒入りマスタードだと100グラムあたり229キロカロリーとなります。
調味料として、適切な量を使っていくことが大切ですよ♪
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簡単!マスタード入りドレッシングの作り方!
マスタードは、肉や魚料理の付け合わせとしてだけでなく、他の調味料と混ぜてドレッシングにしてもオススメ!
ここからは、マスタードを使ったドレッシングの簡単な作り方をご紹介していきます。
このときに使われるマスタードはディジョンマスタードがオススメですが、基本は何でもOKです。
市販品を使わずに、「1から手作りしたいけど、簡単がいい!」という場合の材料とその分量をお教えします!
分量は作りやすい目安の分量となっています。
マスタード(ディジョンマスタードがオススメ) | 8グラム |
オリーブオイル | 100グラム |
酢(穀物酢) | 25グラム |
塩・こしょう | 少々 |
水 | 小さじ2 |
ドレッシング作りにおいて、酢と油の基本的な割合は1:4となります。
作り方をご紹介します。
①ボウルにマスタード、酢、塩・こしょうを入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。
②オリーブオイルを糸のように細く垂らしながら少しずつ加え、分離しないようにしっかり混ぜましょう。
③ボウルの側面にとろりと張りつくくらいの粘度になったら、水を加えて溶きのばして、完成です。
サニーレタスやゆでキャベツなどの葉もの野菜のサラダや、卵にも相性がいいそうです♪
プロの味から人気のノンオイルドレッシングまで!簡単に作れるポイントとは?
ドレッシングは基本的には材料を混ぜ合わせるだけでできるので、レパートリーを増やしていくことも簡単です。
ここからは、お店で出てくるようなプロの味、さらにカロリーが気になる方にオススメのノンオイルドレッシングの作り方をご紹介していきます!
まるでプロの味?
まずは、上記の簡単なドレッシングの作り方から簡単にプロの味に近づける方法をお伝えします。
白ワインの風味が加わることで、ワンランク上の味や香りが楽しめます♪
続いては、ハチミツを加えて作る「ハニーマスタードドレッシング」の作り方をご紹介します。
材料はおよそ4人分となっています。
(ディジョン)マスタード | 小さじ2 |
白ワイン酢 | 30ミリリットル |
オリーブオイル | 120ミリリットル |
ハチミツ | 小さじ1/2 |
塩 | 小さじ1 |
クミンパウダー | 少々 |
こちらの作り方も、やはり油は後から加えることがポイントです。
①マスタード、ハチミツ、塩をボウルに入れ、白ワイン酢を少しずつ加えながら泡立て器で混ぜる。
②オリーブオイルを少しずつ加えながらよく混ぜ合わせていき、仕上げにクミンパウダーを振り入れて、完成です。
このドレッシングはキャロットラペなど、根菜のサラダと相性がいいですよ♪
ノンオイルでカロリーオフ!
カロリーが気になるダイエット中には、油を使わないノンオイルドレッシングを使っていきたいですよね?
そんなマスタードを使ったノンオイルドレッシングの材料とその分量をご紹介します!
分量はだいたい2~3人分となります。
マスタード(何でもOK) | 大さじ1 |
しょうゆ | 小さじ1 |
レモン汁 | 大さじ1/2 |
ゆでたブロッコリーなどと和えれば、さっぱりとエスニック風にいただけますよ♪
続いては、少し変わり種ドレッシングの材料とその分量です。
この分量もだいたい2~3人分となります。
リンゴジャム | 大さじ1 |
ハチミツ | 大さじ1/2 |
酢 | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1/4 |
マスタード | 適量 |
時間があれば、リンゴジャムの代わりにすりおろしたリンゴを使ってもおいしいですよ!
油を加えなくてもハチミツのコクがあり、甘めなので子供も大好きな味です。
マスタードはお好みで、大人だけのときはたくさん入れてもおいしいですね♪
ここまで、マスタードについてと、マスタードを使ったドレッシングの作り方をお伝えしてきました!
栄養豊富で使い勝手がいいマスタードを、冷蔵庫で眠らせておくのはもったいないですよ!
ぜひ、この記事を参考にマスタードをドレッシングとして活用してみてくださいね♪
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