甘口醤油の塩分は?九州ではなぜ甘いかの理由も調べたよ!

九州のお料理を食べるときに、お醤油が甘くてびっくりした経験はありませんか?

甘口醤油は、九州地方ではスタンダードなお醤油です。

では、なぜ九州地方では甘口醤油が使われているのでしょうか?

また、甘口醤油の塩分はどのくらいなのでしょうか?

甘口醤油が九州地方で使われている理由や、含まれる塩分について調べました!

甘口醤油ってなじみがないけど、塩分が気になるわ。


醤油にはどんな種類があるの?甘口醤油の区分は?

日本農林規格(JAS)において、醤油は5種類にわかれています。

私たちがもっともよく目にする、一般的な醤油は「濃口醤油」とよばれるものです。

種類 特徴 おススメの料理
こいくち(濃口)醤油 日本の生産量の8割を占める、スタンダードで万能なお醤油。 全般
しろ(白)醤油 こはく色。料亭の料理などに使われる。主原料の蒸した小麦に、少量の炒った大豆が用いられている。 豆ごはん、しらあえなど
うすくち(淡口)醤油 淡めの色合いの醤油。醸造期間を短くするために高濃度の塩分を使っている。 煮物、うどんつゆなど
さいしこみ(再仕込み)醤油 醤油を2度醸造しており、色が濃くて濃厚な味がする。 刺身など
たまり(溜)醤油 ほとんど大豆だけで作られ、うま味が凝縮されている。 照り焼き、せんべいなど

それぞれの特徴を生かし、料理に用いられています。

今回ご紹介する甘口醤油は、濃口醤油に含まれるものです。

 

甘口醤油の塩分量は?塩分濃度はどれくらいなの?

甘口醤油の塩分量は?

甘口醤油は濃口醤油に含まれます。

しかし、甘口醤油の塩分は、濃口醤油に比べて少ないのです。

POINT

《大さじ1(18g)あたりの塩分量》

濃口醤油 2.6g

淡口醤油 2.9g

減塩醤油 1.4g

甘口醤油 2.0g

色の薄い醤油ほど、塩分が高いんですね。

厚生労働省が示した1日の塩分摂取量の目標値は、男性8g、女性7gです。

甘口醤油は濃口醤油よりも塩分量が少ないとはいえ、とりすぎには注意が必要です。

甘口醤油の塩分濃度は?

甘口醤油の塩分について、濃度で比較してみましょう。

POINT

濃口醤油 16~17%

白醤油  17~18%

淡口醤油 17~19%

再仕込み醤油 14~16%

溜醤油  15~17%

甘口醤油 約14%

減塩醤油 約9%

(塩分濃度参考……海水3.5%)

甘口醤油の塩分濃度は、販売メーカーによっても異なりますが、一般的な醤油よりは塩分が控え目です。

しかし、そこまで大きな差があるわけではないので、やはりとりすぎに注意ですね。


甘口醤油には何が入っているの?アミノ酸液、甘味料って安全?

アミノ酸液って何?

一般的な醤油は、大豆:小麦=1:1の割合でできています。

それに対し、甘口醤油は大豆+小麦+アミノ酸液+甘味料でできています。

アミノ酸液とは、大豆などのたんぱく質を分解したうま味の成分が、ぎゅっと凝縮された液体です。

料理用のだしや、チキンブイヨンなどに入っています。

甘口醤油には、このアミノ酸液が加えられているので、一般的な醤油よりうま味が強いのです。

 

甘口醤油の甘味料って何?カラダに悪くないの?

甘口醤油には、以下のような甘味料が加えられています。

甘草 砂糖の300倍~400倍の甘みがある植物で、醤油に使われる代表的な甘味料。
サッカリン 厚生労働省が食品添加物として認可している合成甘味料。
ステビア 甘味が強い天然添加物で、糖尿病患者の食事などにも使われている甘味料。

これらの甘味料は、ガムや炭酸飲料、お菓子などにも使われている、安全性が高いものです。

一般的な醤油より塩分がおさえられている代わりに、甘味料による甘さが加わって、甘口醤油の深い味わいがつくられています。

煮物などをつくるとき、みりんや砂糖を入れなくても、甘口醤油だけで味つけできそうですね。

 

なぜ九州は甘口醤油なの?その理由は?

甘口醤油は、東北・北陸・中国地方でも見られますが、とりわけ九州地方の甘口醤油は有名です。

九州地方の醤油がなぜ甘口なのか、その理由は諸説あります。

 

南蛮貿易との関係

江戸時代に長崎の出島では、オランダとの南蛮貿易がさかんにおこなわれていました。

南蛮貿易によって砂糖が大量に輸入されたことは、砂糖が九州地方に広まった理由のひとつと考えられています。

全国にさきがけて砂糖に親しんでいた九州地方では、人々の味の好みが「甘党」になっていったといわれています。

このため、醤油に甘味を加えるという画期的なアイデアが生まれたのかもしれません。

 

砂糖の産地との関係

沖縄のサトウキビ畑は有名ですよね。

鹿児島と沖縄の間に位置する奄美大島も、砂糖の産地です。

砂糖は、幕府が国産化を奨励したことで、暖かい西南部での栽培が進んでいきました。

つまり、砂糖の産地に近い九州地方では、砂糖が手に入りやすかったのです。

これにより、普段の食生活になじみの深い醤油と砂糖が、かけ合わされたのかもしれません。

 

気候との関係

九州地方では、南部行くほど醤油が甘くなるとされており、実際に鹿児島の甘口醤油がもっとも甘いようです。

「人間は気温が高いほど、生理的に甘いものを欲する」という説があります。

暑い場所ではカロリーを消費しやすいので、それを補うために甘い醤油が好まれたのでは、といわれています。

 

漁業との関係

九州地方では、海に近いほど、醤油の甘さが増す傾向もあります。

漁師さんが船上で料理するときに、塩味も甘味も含まれる甘口醤油が味つけに便利であり、エネルギー補給もできたから、という説があります。

また、新鮮な魚というのは、身が固くしまり弾力がある一方、味が淡泊なのです。

魚を食すのに、調味料でうま味を補うため、甘口醤油を使うようになったともいわれています。

 

焼酎との関係

九州地方では、焼酎が有名ですよね。

焼酎は蒸留酒で、糖分がありません。

原料がもつ糖分が、蒸留という製法によって、エチルアルコールに変えられてしまうためです。

原料が、米・芋・サトウキビ・黒糖であっても、糖分はありません。

焼酎を飲むと糖分を欲して、つまみに甘い醤油を使うことが好まれる、という説もあるようです。

 

甘口醤油の塩分は?九州ではなぜ甘いかの理由も調べたよ!まとめ

甘口醤油は、一般的な醤油より塩分が低いのに、うま味がたっぷりです。

とろっとして、くどくない甘さがあり、お料理にもからみやすいのが特徴です。

スーパーに甘口醤油が売っていない場合は、ネット通販やアンテナショップで購入することができますよ。

新鮮なお刺身を食べるときや、焼酎を飲むときなど、九州地方にならってぜひ使ってみたいですね。

お料理に甘口醤油を使えば、味つけの幅が広がりますね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です