梅干しってすっぱいのが体に良いのですが、甘いはちみつ漬けもおいしいですよね。
梅干しのはちみつ漬けの作り方って簡単なのか、はちみつ漬けにしても効果は同じなのか、ほかにも塩分や賞味期限、カロリーも気になります。
そこで梅干しのはちみつ漬けの作り方、効果や塩分、賞味期限やカロリーについて調べてみました。
また、しそを使ったはちみつ漬けの作り方や、梅湯のアレンジもご紹介します。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]梅干しってすっぱくて苦手だから、家にある梅干しをはちみつ漬けにできたら嬉しいわ。簡単にできるのかしら?[/ふきだし]
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180908-111334.png” from=”right”]はちみつ漬けにしたときの効果とかカロリーなんかも気になるんだけど、どうなのかしら?[/ふきだし]
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梅干しのはちみつ漬けの作り方は?
普段梅干しを作っている方はご存じだと思いますが、通常の梅干しの塩分は20%ほどありとても高いので、梅干しを水に浸けて塩抜きをしてから、はちみつに漬けると甘くて食べやすいはちみつ漬けになります。
スーパーなどで売られている10%などの梅干しは塩抜きしてあり、調味梅干しと言われ、はちみつ漬けも調味梅干しの一種です。
塩抜きが終わると塩分は5~10%程度になり、傷みやすくなりますので必ず冷蔵庫で保存してください。
材料(《》はたくさん作るときの参考)
- 梅干し ……………… 10個《1kg》
- 塩抜き用の塩水 …… 1リットルの水に塩1g
- はちみつ …………… 100cc《1kg》
- 水 …………………… 50cc《500cc》
- ホワイトリカー …… 適量
作り方
- 塩抜き用に塩水を作ります。梅干しが多いときは3Lくらいは塩水があったほうが良いですが、様子をみて加減してください。
- 1に梅干しを入れ、時々かきまぜながら12時間ほど浸けて、塩水を捨てます。
- もう一度塩抜き用に塩水を作り、2の梅干しを入れ、時々かきまぜながら12時間ほど浸け、塩水を捨てます。
- 3の梅干しをざるなどにあげて、1~2時間ほど置いて水気を切っておきます。
- 保存瓶は熱湯消毒するかホワイトリカーなどで消毒しておきます。
- 鍋にはちみつと水を入れて火にかけ、煮立ったら火を消して冷まします。
- 6が冷めたら、保存瓶に4の梅干しと6を入れます。
- 冷蔵庫で2週間ほど漬けておけば完成です。
赤しそ入りのはちみつ漬けの作り方は?
梅干しを作るときに赤しそを入れると、きれいな赤い梅干しができあがりますよね。
完熟梅を最初からはちみつで漬ける方法もありますので、赤しそを加え、きれいな赤い色のはちみつ漬けを作りたいと思います。
完熟梅をはちみつに漬けよう!
完熟梅をはちみつに漬けるのですが、瓶ではなくジップロックを使って、少し簡単にしたはちみつ漬けの作り方をご紹介します。
塩分は約10%のため、かびやすいので冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。
材料
- 完熟梅 …………… 1kg
- 粗塩 ………………… 100g(梅の10%)
- はちみつ …………… 100g(梅の10%~15%)
- ジップロック ……… 大きめのものを用意します。入りきらなければ分けて作ります。
- ホワイトリカー …… 適量
作り方
- 完熟梅はつぶれやすいので、やさしく水洗いしてざるにあげ、水気を切っておきます。
- 梅のへたは竹串などで取り除きます。
- ホワイトリカーを霧吹きで梅全体に吹きかけます。霧吹きがないときはボウルにホワイトリカーを少量入れて、梅を転がすと良いでしょう。
- ジップロックに梅を入れて、上からはちみつをまわしかけ、塩を振り入れます。
- 梅をつぶさないように注意して全体をなじませ、空気をできるだけ抜いて口を閉じます。
- バットの上に5のジップロックを載せてその上から別のバットをかぶせ、タッパーに水を入れて重石代わりに上に置きます。
- 6を冷蔵庫に入れて梅酢があがるまで待ちますが、毎日袋の上下をひっくり返しましょう。
- 梅酢があがったら、次の工程へ進み赤しそを入れます。もちろんしそは入れなくても問題ありません。
はちみつ漬けに赤しそを入れよう!
梅酢があがったら、赤しそを用意していれます。
赤くしなくて良いというときは、この工程は省いてかまいません。
材料
- 赤しそ ……………… 100~200g
- 粗塩 ………………… 10g(赤しその約10%)
作り方
- しその葉を水で洗い、軽く振って水を切り、ざるにあげて1~2時間乾かします。
- 乾いたしその葉をボウルに入れ、塩の半量を振り入れて揉みます。
- 黒っぽい汁は灰汁なので、しそをぎゅっと絞って汁を捨てます。
- もう一度塩を加えて揉みこむと、さきほどよりきれいな汁が出ますが、またぎゅっと絞って捨てます。
- ジップロックの中の梅酢を半分くらいボウルに入れて、しそを軽くほぐします。
- 5のしそを梅酢ごとジップロックに戻し、空気を抜いて閉じます。
- 消毒済みの瓶に移しても良いですが、1ヶ月くらい冷蔵庫で漬けておきます。
梅干しを天日干ししよう!
通常の梅干しは最後に天日干しをするのですが、土用干しと言って7月の下旬から8月ころに行います。
梅漬けとして食べる場合は干さなくても良いのですが、梅を瓶に移してそのままでかまわないので、日光にあてたほうが長持ちするようですよ。
梅の天日干しは3日くらい晴天の続く日を選んで日光にあてます。
梅をジップロックからそっと取り出し、水の入ったボウルに入れて軽く洗い、ざら(梅を干す道具)に個々の梅を少し離して並べて、日当たりのよい場所に置きます。
夜は室内に戻しますが、2日目の朝は、梅を裏返して再び日光にあてます。
裏返す時はざらに皮がくっついてしまうことがあるので気をつけて、日中ではなく朝に行うほうが良いようです。
干し過ぎると固くなるので、3日目は様子をみて早めに切り上げても良いでしょう。
梅酢は梅を取り出したら瓶に移して蓋をして日光に当て、しそは絞って梅と一緒に干します。
天日干しが終わりましたら、梅としそを梅酢に戻します。
梅干しとしそを梅酢とは別の容器に入れて保存しても良いです。
保存容器は使う前にホワイトリカーなどで消毒しておいてください。
はちみつを入れずに塩を梅干しの20%にして漬ければ、普通の梅干しになりますよ。
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はちみつ漬けの効果は?塩分と賞味期限、カロリーは?
梅干しは、1日1個食べれば医者はいらないと言われ、大変健康に良い食品です。
塩抜きをしてもその効果はほとんどかわりません。
梅干しに多く含まれるクエン酸は酸っぱさの素として知られていますが、食欲増進、疲労回復、新陳代謝の促進などの効果があります。
ほかにも、抗酸化作用や殺菌作用、動脈硬化や糖尿病など生活習慣病を防ぐと言われます。
また、カルシウムの吸収率を上げる作用があり、カルシウムは午後8時以降に吸収率があがるため、梅干しを夜食べると、骨粗しょう症の予防になると言われています。
はちみつ漬けの梅干しは梅リグナンと呼ばれる成分が通常の梅干しより3割ほど増えるので、老化防止効果がさらにアップし、はちみつの効果もプラスされるので、疲労回復、殺菌、保湿効果などの効果アップも期待できそうですね。
梅干しの塩分と賞味期限、カロリー
自家製の梅干しには本来賞味期限はなく、年月に応じて味もまろやかになっていきます。
塩分20%以上の梅干しは基本的には常温で100年くらい置いても大丈夫と言われています。
しかし、ここで紹介したはちみつ漬けの梅干しは、塩分が約10%なのでかびやすく傷みやすいため、冷蔵庫に入れて保存し、3~6か月くらいを目安に使ったほうが良いでしょう。
気になる塩分ですが、梅干し1個が20gぐらいですので、塩分22%の梅干しで4.4g、塩分10%ですと2gという計算になります。
厚生労働省がまとめた「生活習慣病の予防を目的とした1日あたりの塩分摂取量の目標量(2015年版より)」は成人男性8g、成人女性7gですから、1日1個で十分と考えた方が良いですね。
カロリーは通常の梅干しで6kcal、はちみつ漬けは15~20kcalとなっています。
1個20gとして | 賞味期限 | 塩分 | カロリー |
梅干し(塩分22%) | 基本なし | 4.4g | 6kcal |
はちみつ梅(塩分8%) | 3~6か月 | 1.5g | 15~20kcal |
梅干しで梅湯を作ろう!
梅湯は、梅をお湯に入れて作りますが、自分で作ったはちみつ漬けの梅干しを使ってもおいしそうですよね。
しょうがなどを入れてアレンジしてもおいしいですし、簡単に作れますのでぜひお試しください。
作り方はすべて通常の梅干しで作っていますが、はちみつ漬けに置き換えればほんのり甘い梅湯ができます。
基本の梅湯の作り方
カップに梅干しを1~2個入れ、熱めのお湯を注ぎます。
マドラーやスプーンで梅干しを潰しながら混ぜれば完成です。
梅干しを焼いてから梅湯に!
網の上に梅干しを乗せて焦がさないようにして黒っぽくなるまで焼きます。
トースターを使っても良いですね。
カップに焼いた梅干しを1~2個入れて、熱めのお湯を注ぎます。
マドラーやスプーンで梅干しを潰しながら混ぜれば完成です。
生姜をプラスして!
カップに梅干し(お好みで焼いても)を1~2個入れ、熱めのお湯を注ぎます。
生姜1/2かけくらいをすりおろしてカップに入れます。
マドラーやスプーンで梅干しを潰しながら混ぜれば完成です。
はちみつをプラスして!
カップに梅干し(お好みで焼いても)を1~2個入れ、熱めのお湯を注ぎます。
はちみつをお好みで小さじ1~大さじ1くらいカップに入れます。
マドラーやスプーンで梅干しを潰しながら混ぜれば完成です。
はちみつ漬けを使ったときは、はちみつの量を加減します。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]賞味期限は短くなるけど、梅干しが簡単にはちみつ漬けにできるなんて嬉しいわ!はちみつ漬けで作る梅湯もおいしそうよね。[/ふきだし]
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180908-111334.png” from=”right”]そうね!ジップロックなら簡単にできそうだし、はちみつ漬けを最初から作ってみるのもいいわね。[/ふきだし]
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