ご家庭でよく使う調味料の1つである味噌にはたくさん種類がありますが、「麦味噌」ってどんな味噌か知っていますか?
甘い味噌?原材料や作り方は他とはどう違うの?麦味噌の効果やどういった特徴があるの?と疑問に思いますよね。
麦味噌の特徴や原材料、効果について詳しく調べてみました。
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麦味噌の原材料は?
麦味噌はその名前の通り、麦が原料に含まれる味噌ですが、ただの麦ではなく、麦麹が含まれまれています。
作り方としては、洗浄した麦を蒸し上げ、その麦に麹をつけて麦麹にします。
次に、味噌の原材料のほとんどを占める大豆を洗浄して蒸し上げ、つぶしてから先ほどの麦麹と混ぜ合わせます。
それを桶に仕込み、じっくりと熟成させると麦味噌になります。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]普通は米麹だけど、麦麹を大豆と混ぜているから麦味噌になるんだよ[/ふきだし]
麦味噌の特徴は?
麦味噌は九州全域と山口県、愛媛県で多く消費されている味噌です。
麦味噌の特徴としては、米麹味噌に比べて塩分が低く、麹を使う量が多いので甘みが強く、香りも豊かであっさりなんです。
麦味噌は米麹味噌と比べて食物繊維とたんぱく質が多いのも特徴ですが、麹の量が多いので発酵しやすく、時間が経つとすぐ黒く変色してしまいます。
麦みそを味噌汁などの料理に使うときは、味噌こしを使わないと黒い線のようなものが残ってしまいます。
これは麦の一部ですので体に害はもちろんありませんが、舌触りなどを考えると、こした方が良いでしょう。
味噌の色が変色してしまっても、品質には問題ないです。
味噌こしでこす手間はありますが、こした方が美味しく召し上がれます。
麦味噌の塩分量は?
他の味噌と比べて麦味噌の塩分量はどのくらいなのでしょう?表にして確認してみましょう。
味噌の種類 | 塩分量 |
米味噌(淡色辛みそ) | 約12.4g |
米味噌(赤色辛みそ) | 約13g |
麦味噌 | 約9g |
豆味噌 | 約10.9g |
この表からも分かるように、麦味噌は塩分が低い味噌なんですね。
塩分量が多いと、やはりいろいろと心配になってしまいますから、塩分が気になるときの味噌に麦みそを選択するのもひとつですね!
麦味噌の保存方法は?
保存は冷蔵庫または冷凍庫で保存するのがオススメです。
冷凍?と聞いて驚かれるかもしれませんが、味噌は冷凍庫に入れても少し固くなるだけで固まりません。
小分けにしてラップに包んでおくと酸化防止にもなり使いたい分だけ出せるので便利ですよ。
麦味噌の効果とは?
麦味噌は、米麹味噌と比べて食物繊維とたんぱく質が多めなのが特徴です。
食物繊維は米の約5倍、カルシウムや鉄が米の約3倍、カリウムは米の約2倍、大豆イソフラボンも豊富に含まれているなど、栄養価が高い味噌として注目されています。
また、塩分は少なめで甘味が強い味噌です。
その他にも身体に良い栄養素がたくさん含まれているので、身体の調子を整えてくれます。
- 整腸作用
- 骨粗鬆症予防
- 高血圧予防
- 美肌・美白作用
- 生活習慣病予防
- 動脈硬化や高血圧の予防
- 疲労回復効果
- イライラや不安の解消
- 貧血予防
- 口内炎の予防、回復
味噌には塩分が多く使われているイメージですが、麦味噌は塩分を多くとってはいけない持病の方などにとって強い味方になる味噌とも言えるでしょう。
年齢を重ねると様々な病気を発症しやすくなるので、毎日の食事を少し工夫して予防したいですね。
減塩することで健康促進につながるでしょう。
まとめ
麦味噌は、麦麹が含まれてるので香りが豊かで麦麹の量が多いから甘味も強くなっているんですね。
米麹から作られる米味噌と違い、塩分は低いので塩分制限をしている方や健康維持に気をつけている方は、是非麦味噌を使って料理してみて下さい。
いつものお味噌汁を麦味噌にまず変えてみてはいかがでしょうか?いつもとは違った風味を楽しむことができますよ。
味噌というと常温保存をイメージする方も多いかもしれませんが、冷蔵や冷凍保存をすることで便利に使えます。
宮崎名物の冷や汁や愛媛名物のさつま汁などには、麦味噌が使用されているので、こういう郷土料理に挑戦するのもよいかもしれませんね。
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麦味噌ならではの風味、甘味を是非試してみて下さい。
健康促進にもつながるはずですよ![/ふきだし]
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