ご家庭に必ずと言っていいほど常備されている「濃口醤油」の大さじ1に含まれる塩分量ってどのくらいか知っていますか?
濃口醤油は様々な料理に使う事が出来ますが、醤油には「塩分が多い」とも聞いたことがあるのでは?
色が濃いってことは塩分濃度が高い?塩分量ってどのくらい含まれているの?と気になっている方も多いかと思いますので、今回は濃口醤油の塩分濃度と、大さじ1に含まれる塩分量などをご紹介します!
濃口醤油の特徴とは?
濃口醤油は、国内生産量のうち約8割を占めていて、原材料の大豆と小麦と塩を麹菌によって発酵させて、ゆっくり長期間かけて熟成させて作ります。
熟成期間は2~3年と長い熟成期間を経てつくられた濃口醤油は、醤油の特徴である塩味のほか深い旨みとまろやかな甘み、少し酸味もあり、これらの味をひきしめる渋味もある調味料なんですよ。
濃口醤油の不思議な力って?
濃口醤油には、味の変化や食料保存など様々な力があります。
- 臭みを消す:香りや色の成分が肉や魚の生臭みを還元する
- 塩味を和らげる:香味成分や乳酸などがまろやかにする
- 香ばしさ:醤油に熱を加えたときに香ばしい成分が作られる
- 殺菌力:食中毒を防ぐ働きがある
濃口醤油の塩分濃度は?
健康の為に塩分を気にしている方も多いかと思いますが、醤油の塩分濃度について誤解されている人も多いかと思います。
色が濃いから濃口醤油の塩分濃度は高い!と思いがちですが、
濃口醤油の塩分濃度は、約16%なんです。
他の醤油の塩分濃度と比べてみました。
調味料 | 塩分濃度 |
濃口醤油 | 16~17% |
薄口醤油 | 17~19% |
再仕込み醤油 | 14~16% |
溜まり醤油 | 15~17% |
白醤油 | 17~18% |
濃口醤油の色は濃いですが、塩分濃度は低めになっていますね。
逆に醤油の色が薄いからさっぱりしていて薄味!と思っても、塩分濃度が低いというわけではないので塩分の取りすぎになってしまうことも知っておいてください。
濃口醤油大さじ1の塩分量は?
濃口醤油大さじ1杯に含まれている塩分量は約2.6gです。
よく比較される薄口醤油と比べてみると、薄口醤油大さじ1に含まれる塩分量は約2.9gとなっていて濃口醤油のほうが塩分量が低いことが分かります。
薄口醤油は塩分を多く加えることで発酵・熟成期間を短くしているため色も薄く塩分量も高くなっています。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]醤油の色が薄いほうが、塩分量が高くなっているんだね[/ふきだし]
濃口醤油と他の調味料に含まれる塩分量の比較
厚生労働省より、1日あたりの塩分摂取量の目標値は「男性8g・女性7g」と基準が定められています。
よく料理で使用する調味料のうち、食塩・薄口醤油・濃口醤油・減塩醤油の塩分量について表にして比較してみました。
調味量 | 大さじ1 |
食塩 | 18.0g |
薄口醤油 | 2.9g |
濃口醤油 | 2.6g |
減塩醤油 | 1.4g |
濃口醤油は、濃い味付けの煮物、和風の焼き物や汁物の料理など多様な用途で使う事ができる便利調味料です。
また、出来上がった料理に直接かけたり、冷奴やお刺身にかけたりつけたりして使うので、塩分量が2.6gもあるということを頭に入れ、使いすぎないように気をつけてほしいですね。
まとめ
濃口醤油の塩分濃度、大さじ1の塩分量についてご紹介しました。
海水の塩分濃度は約3.5%に対して、濃口醤油は約16%と約5倍の塩分濃度ですが、海水のほうがしょっぱく感じるのは、濃口醤油にはうま味や甘味、苦味、酸味など様々な要素が溶け込んでいるからなのです。
醤油の色が濃いのは熟成期間が長いからであって、塩分濃度が高い訳ではないんですね。
濃口醤油は様々な料理に使う事ができて、消臭力・殺菌力がある調味料ですが、塩分量は大さじ1で2.6gと決して低くないので、使いすぎ・かけすぎには注意して下さい。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]濃口醤油を使う時は、使う量に気をつけながら毎日美味しい料理に活かせるといいですね[/ふきだし]
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