海外ではあまり使われていない日本特有の上白糖と三温糖、その違いって何だろう?色が違うだけかな?上白糖より三温糖のほうが体に良さそうなイメージもあるけど実際はどうなんだろう?と気になりますよね。
たとえば、三温糖と上白糖の甘さや値段、カロリーを比較したらなにか違いがあるのかどうかも気になりますし、料理に代用する場合の分量なども気になります。
そこで、三温糖と上白糖の違いについて調べてみました。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]三温糖をお料理に使ってみたいんだけど、三温糖と上白糖の違いって色だけじゃないわよね?甘みとか違う気がするんだけど……[/ふきだし]
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180908-111334.png” from=”right”]そうね。カロリーとか値段とかどのくらい違うのかしら。上白糖の代わりに三温糖を代用できるのかも知りたいわね。[/ふきだし]
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三温糖と上白糖ってどう違うの?
三温糖と上白糖はどのように違うのでしょうか?
その二つは、じつはその「精製過程」で違ってきます。
上白糖って?
上白糖は原料の『さとうきび』や『さとうだいこん(テンサイ)』を小さく切って汁を摂り出し、採取した汁を加熱して『ショ糖』以外の不純物を除去した上澄みを結晶化させ、そこに転化糖をまぶしたもので、成分のほとんどは『ショ糖』であり、ミネラルも除去されてしまうためほとんど残っていません。
ショ糖の純度が最も高いのはグラニュー糖ですが、それに次いで2番目に高いのが上白糖になります。
上白糖の白さは、漂白ではなく、ショ糖の結晶が無色透明なことによるもので、雪の様に光を反射して白く見えます。
上白糖は料理をあまり選ばず、どんな料理でも使えて大変便利ですよね。
三温糖って?
三温糖は上白糖やグラニュー糖を作った後に残った液体をさらに何回か煮詰めて精製したもので、『三温』とは3回煮詰めたという意味もあるそうです。
三温糖が茶色いのは煮詰めるときにカラメル化したためでいわゆる『焦げ』ですが、均一に茶色が出ない場合はカラメル色素を加えることもあります。
このように何度も加熱して作るので、三温糖は上白糖よりショ糖の含有量が低く雑味が多く、甘みもコクも強く感じます。
上白糖に比べ香りも高く、煮物などに使うと風味が増します。
どちらのほうが体に良いの?
結論から言うと、どちらのほうが体に良いということはありません。
上白糖は「漂白されている」「三温糖は茶色だからミネラルが豊富である」と誤解を受けているため、上白糖より三温糖のほうが体に良いと言われています
ですが、上白糖が白いのはもともとですし、ミネラルも上白糖と比較しても三温糖のほうがほんの少し多いだけで、成分的にもあまり変わりません。
甘さ・カロリー・値段を比較してみよう!
精製方法から純度の低い三温糖のほうが甘いと感じるのですが、これは人間の舌が純度の高い単調な味よりも、純度の低い雑味の加わった味のほうが強く感じるためで、糖度を比較すると三温糖は96度前後、上白糖は97.8度前後で、三温糖のほうが少し低いことがわかります。
カロリーは100gあたりでみますと、三温糖は382kcal、上白糖は384kcalで、それほど変わらないですね。
若干三温糖のほうが低いですが、スプーン1杯はほぼ一緒と考えて良さそうですよね。
お店によって値段はばらついていて、200円から350円くらいで購入できますが、どの店も三温糖のほうが上白糖より少し高くなっています。
これは流通量の違いで、流通量の少ない三温糖のほうがコストがかかるということなんですね。
品質によって差が出ているわけではないそうですよ。
三温糖 | 上白糖 | |
甘さ(※1) | 強く感じる | 標準 |
糖度 | 96度前後 | 97.8度前後 |
カロリー | 382g | 384g |
値段(※1) | 若干高い | 標準 |
(※1:上白糖を標準としています。)
三温糖と上白糖を料理で代用する場合のポイントは?
本の紹介などで砂糖○○g、三温糖○○gと書かれているのにちょうど切らしているときは、それぞれを代用することが可能です。
- 三温糖と上白糖は精製方法から甘みやコクが違うため、仕上がりが違ってくるので注意が必要です。
- 同じ分量での代用が可能ですが、同じくらいの甘みにしたいときは若干の加減を必要とします。
- 砂糖類の代用は同じグラム数を測って置き換えた方が良いようです。
上白糖の代わりに三温糖を使えば、より濃厚な仕上がりに、逆に三温糖の代わりに上白糖を使えば、少しあっさりとした仕上がりになります。
砂糖大さじ1杯は約9gですが、三温糖については大さじ1杯を約9gとしているところと約13gとしているところがあるので、砂糖類の代用はグラム数を測って置き換えた方が良いですし、甘さの差と考えて加減してください。
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180906-124011.png”]三温糖と上白糖って精製方法から違いが出てくるのね。三温糖のほうが風味が出るみたいだから煮込みに使ってみようかしら。[/ふきだし]
[say img=”https://min-to.net/wp-content/uploads/2018/09/20180908-111334.png” from=”right”]そうね。カロリーは三温糖のほうが少し低いみたいだし、甘さに気を付けて代用してみても良いわね。[/ふきだし]
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